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巨大魔法陣

第六六話です。

楽しんでいってください。

魔法陣の作成と言っても簡単な事ではない。前に思った事がそのまま当てはまるのだ。それは、『プログラミング』だ。


なぜ、『プログラミング』なのかというと、まず概要(魔法陣の大きさと構成)を考え、次に数千もある魔法言語から適当な言葉を考えている魔法にするために当てはめていく。それだけで一応は魔法が完成はするのだが、これでは完全な完成とは言えない。なぜなら、その魔法陣が一番効率よく発動し、思うような結果が得られるものとは限らないからだ。だから、創った物を何度も試し打ちして改良に改良を加える事で、よりよい結果が得られるのだ。


これが、僕が魔法陣は『プログラミング』だ、と思った理由である。


ほとんどの魔法の試し打ちをし、それを元に得られた結果から魔法言語一つ一つの意味を一から理解し、既知の言語に置き換えることによって理解を深める。このプロセスを踏まなければ、魔法陣を作成することは無理に等しい。これを理解する前に僕が創れていたのものはほとんど奇跡の産物であり、威力が低い物だった。


ちなみに今僕が魔力や、筋力を増強するための魔法陣を創るとするならば、それらを一万増やす魔法陣を創ることはたやすいであろう。


それほどの事をしなければ創れない魔法陣をプログラミングに置き換えるのも納得だろう。プログラミングは、ここまでめんどうくさく、難しいプロセスを踏まなくてもいいが、結局は同じような形態なのでそう思うことにしたわけだ。


今回のあのミノタウロスの魔物は、初撃で入れた高火力の魔法でも倒れる様子がなかったことから、相当な魔法耐性を持っていると考えられる。なので、今回作成する魔法陣は魔力効率度外視で火力だけを追求した魔法を作成しようと思う。そのために、まずはでかく平らな机を『錬成』で創り出す。でかい紙は持っていないから、たくさん机の上に出して『錬成』でつなげる。そして、その上に立って魔法陣を描き始める。


直径二メートルの魔法陣であれば、それなりの高火力が望めるだろう。ついでに火の属性を持たせて火力の底上げもしておく。ちなみに、属性は一部分を変えるだけで全ての属性に変える事も可能である。



作り始めて三時間程経ったころやっと魔法陣が完成した。この魔法は単発型の持続性を持たせたもので、火の属性を持っているので温度は三百度を超えると思われる。これを放てば普通の生物であれば一瞬で灰も残さずに消滅するだろう。魔法の名前は『フレアバースト』と名付け、早速試し打ちをしてみることにした。


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