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ロストマジック

第六〇話です。

楽しんでいってください。

 眠りから覚めた僕は最初に水を飲むために泉へと向かった。僕は起きた後は必ず泉の水を飲むようにしている。それは飲んだときに暖かく感じて頑張ろうという気持ちになれるからだ。一種の麻薬と言ってもいい。この水を飲むことによって僕の1日が始まるのだ。


 まぁそれはそれとして、昨日魔物を倒して分かった事なのだが、撃った『炎槍』が狙ったところに素直に飛んで行ってくれるのでどうやら試し打ちをしているうちに魔法の精度も技能として備わっていたようだ。


 水を飲んだ後何気なくステータスプレートを見てみると

________________________________________________________

「戸板 滝」 17歳 男 レベル:52 職業:クラウン


筋力:2520(基礎値:520)

体力:520

耐性:1520(基礎値:520)

敏捷:520

魔力:14520(基礎値:520)

魔耐:14520(基礎値:520)


技能:全属性適性・全属性耐性・異空間収納・錬成・永続付与可能・魔法生成・全魔法行使可能・全武器使用可能・言語理解

__________________________________________________________

こうなっていた。


 基礎値とついているのは、永続付与を使った魔法でドーピングをした結果こうなっていた。増幅した能力も見れるようになるなんてすごい万能なプレートだなと思いながら収納する。


 他に変わったところといったらレベルが52になって技能に錬成が追加された事だ。レベルが上がったのは十中八九試し打ちのしすぎだと思われる。そして、錬成が追加されたのは日常的に錬成を使っていたからであろう。何に使っていたかというと、たとえばお風呂を創ったり訓練場の整備など身の回りの事ほとんど全てにつかっていた。


 槍系魔法を試したあの日以降、僕は思いついた事全てを試した。思いついた事は、最初に攻撃力や殺傷力の低い魔法を使って試しある程度記録がとれたなら中級、上級と上げていきその技術を取得することが出来た。試験を大量にやったおかげで魔法陣に使われている文字も全て解析そして理解出来たし、その知識を使って新しい単語を発見することが出来た。


 毎日毎日魔法陣を描いては試して、描いては試して、訓練をして、食事を取って、就寝というなんとも味気ない日々を送っていたが、そんな日々を送った甲斐あって現在の世界ではもう失われてしまった魔法陣、いわゆるロストマジックを開発できたのは努力のたまものだろう。


 そのロストマジックとは転移系の魔法などなど他にも今では全く使われていない魔法達の事で、それを開発できただけで賞賛物だと思う。


 正直言ってロストマジック系の魔法は魔力の燃費があまりよくない。それだけでこういった魔法がロストマジックになった理由がうかがえる。便利だが魔力を馬鹿食いするので使い勝手が悪かったのだろう。道理で廃れていくわけだ。そういった文献が王城の書斎になかった事から昔は使い勝手が悪すぎて不要と判断されていたのだろう。


 現在使われている魔法にも燃費がよくない魔法があるのだが、これもいつかは不要と判断されて廃れていくのだろう。これが人間族が弱くなる原因なのではないだろうか。ロストマジックにしなければ他の種族への圧力も掛けられて戦争に有効だと個人的には思うのだが………。


 まぁ、そんなことは置いといて、僕は魔法を本当の意味で使えるようになった。自分で威力や早さなどいじることが出来るので自分好みの魔法にセットアップすることが出来るのだ。ロマンを追い求めてもよし、実用性を追い求めてもよし、何でもござれだ。


 新しい魔法を構築するためには魔法陣を描く必要があるが、戦場ではそんなことは出来ないので、使用回数無制限の魔法陣を100種類以上収納してある。それを取り出して数の暴力で殴るのが僕の戦い方だ。結構頭でっかちな戦法だがこれくらいしないと攻撃を受けたときに防げないので許して欲しい。


 一応治癒系の魔法も持っているので戦場では〈オールラウンダー〉として活躍が出来るだろう。


 そんなわけで僕はもう皆の元へ戻る準備が整ったわけだが、ここがどこなのか皆目見当もつかないので自分の足で戻らなくてはならない。なのでここが外に繋がっていることを願って探索をしようと思う。


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