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第五九話です。
楽しんでいってください。
槍系魔法を試験した翌日からは、起きては魚を取って食べ、魔方陣を描いて試し撃ちを続ける日々をおくった。勿論、それだけでは直ぐに飽きてしまうので暇な時には筋トレやら、地球で習っていた空手の練習、用語が分かってきた魔方陣の創作など自分を鍛えることに没頭した。
そんな日々をおくり続けて何日が経ったのか分からないが、魔法の知識は十分に溜まった。魔法の試し打ちをしまくったお陰か効率的な魔力の動かしかたが分かるようになり無詠唱で魔法を発動することが出きるようになりさらに効率がアップしたのが予想より早く知識を溜め込められた。それに『永続付与可能』を自在に操ることが出きるようもなった。その知識を存分に使った創作魔法では『永続付与』を自在に操り身体能力すらも自在に変更することが出きるようになった。
正直、魔方陣と膨大な魔力さえあればポンポンと魔法を撃ちまくって蹂躙することも出きる。そこは『永続付与』の出番だな。それに身体能力、例えば筋力を魔法で上げておけば近接戦闘もできなくはない。ま、全ては魔法で解決ってね。魔法さえあればどんなこともできちゃう事になるのでそこのとこ怖い。創作した魔法そういったものばかりなのでは他人に渡らないよう普段は『異空間収納』に収めておくことにしている。
そういえば、異空間収納で思い出したのだがその魔方陣から空間魔法の文字が描かれている部分を探して研究してみたところ空間魔法の知識が手に入り簡易的な『転移』が使えるようになった。この世界にきたときの教会にあった門のように多人数を転移させるには知識が足りないのでまだ出来ないが自分一人だけならば場所さえ思い浮かべれば『転移』できなくはない。出来なくはないが膨大な魔力を要するのでマーカーなどをその場所に置いておかないと『転移』した後に昏睡状態になってしまうのだ。それにマーカーを置かないと精度があまりよくないのだ。
そんな時に魔物がはびこっている場所に間違って転移して魔物に食われるという未来しか見えないので絶対にやる事はないだろう。
そこである程度力を蓄えることができたなと思い、入り口のところから探索をしていくことに決めた。攻撃用の魔方陣と、緊急回避用の魔方陣を装備して、『暗視』の魔法を自分に『永続付与』してから探索を開始した。
魔物に遭遇しないか恐怖でびくびくしながら洞窟内を歩く。と、生き物の呼吸の音が聞こえてきた。『暗視』で暗闇でもはっきりと見えるので魔物が出てきたら直ぐに分かる。魔物が見えたら即効魔法を撃ちまくると決め身構える。直ぐに出てきたので魔法は撃ちまくる。
いま使っているのは最初に試し撃ちをした『炎槍』だ。火力もあって使いやすいので使っている。そんなことを考えているうちに二十発以上打ち込んだ連射性もいいのだ。五十発撃ち込んで死んだか確認に行く。
死んだであろう魔物を見ると黒こげになって何がなんだか分からなくなっていた。これは死んだと思っていいだろう。強さがいまいち分からなかったが自分が生きていればそれでいい。
魔物を狩って満足したので僕は『転移』して戻り休むことに決めた。




