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試し打ち

第五六話です。

楽しんでいってください。

魔方陣の試し打ちの前に魔力増強を行っておく。なぜかというと、今の自分の総魔力量自体が乏しいので全部やろうとすると魔力がもたないのだ。泉の水を飲めばいいとは思うが一発撃つだけで魔力が最低でも5は持っていかれる魔法を何度も(少なくとも5回)撃って理解したいと思っているから、総魔力量が200ちょいしかない僕は最大で8個の魔方陣しか試せないのである。そこからまた回復してってやるとお腹の中がちゃぽちゃぽとなって試し打ちどころではない。


なので魔力を増やすことにした。魔力増強の魔方陣をすぐに創っちゃって魔法を発動すると


「………う、うぷっ。はぁ、はぁ…………やっぱこの感じは慣れないな。……いや、慣れるのもなんかいやだけども。」


やはり吐き気をもよおす気持ち悪さがおそってきた。だからこの魔法はあまり使いたくないのだ。始めて使ったときよりかはだいぶ慣れてきたがこれに耐性がつくっていうのも気が引ける。


 だが魔力量はレベルが上がったからか知らないが3000程上がっていた。これでちゃぽちゃぽにならなくてすむぞ!と思ってやる気が出た。


 そこから試験場に入って魔法の試し打ちを始めた。初級の魔法から効果を見ていき、紙にメモを取っていく。少なくとも5回と言ったがそんな回数で効果を見分けることが出来なかったので、魔力量が増えたのをいいことに10回はやることにした。それで完全に見分けることが出来たらいいのだがそこまでの観察眼が僕にあるわけではないので、ある程度分かったら次の魔方陣に移行している。




 魔力を回復しながら数時間、やっと初級の魔方陣全て試し打ちすることが出来た。区切りがいいということで少し休憩でもしようと思う。


 休憩がてら滝壺のところで魚を獲ろうと水路の最初の部分に『錬成』を使って石の柵を張っておく。そして上着を脱いで滝壺にばっしゃーんという音を立てて飛び込んだ。ここの水は冷たいのですぐさま手づかみ出来そうな魚を見つけてつかみ取ろうとする。が、手づかみなんてしたこともないので、すぐ逃げられてしまう。なにかこつがつかめれば行けそうな気がするが教えてくれる人がここにはいない。手探りでこつをつかむしかないので一生懸命奮闘する。そして三十分ほど経ったところでやっと捕まえることが出来た。


 捕まえた魚を陸に放り投げて自分は水から上がる。上がるととても寒かったので『火種』で暖まる。と同時に石の串を作り出して魚に刺し、火で焼く。焼き終わる頃には身体も乾いて十分温まっているので服を着て、調味料が何もかかっていない魚をほおばる。


「むぐ、むぐ、ゴクン。……味気ない。せめて塩があればおいしいのに。……………しかも三十分使って一匹とか、効率が悪すぎる。何かいい案はないのかな……。」

 


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