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息抜き

第五四話です。

楽しんでいってください。

 僕は『錬成』で机といすを創り続けて、やっと満足のいくものが出来たので休憩タイムに入ることにした。『錬成』をしている間に何度か魔力が枯渇したが泉の水を飲んで回復しながらやったので集中を切らすことなく取り組めた。ちなみに創ってみて満足しなかったものは『錬成』で地面に戻してある。


 休憩というより気分転換といった方がいいだろうか。僕はまた泉の中に潜ってあのきれいな石を見にいくことにした。


「本当にあの石って何だろう。泉の効能になにか関係がありそうだとは思うけど………。『鑑定』があればな~。全ての物の情報を見ることが出来る技能なんて欲しいに決まってるよ……。」


 泉に向かう少しの間に僕は泉の中にあった石について考えながら王城の書庫で読んだ【技能大全】という本に載っていた『鑑定』が欲しくてたまらなくなった。まぁ無い物ねだりをしていてもらちがあかないのでこの思いは心の奥底へ保管しておくが、機会があったら欲望全開でいこうと決めた。


 そんなことを思っているうちに泉についたので上着を脱いで再度泉へと飛び込んだ。多少深さはあったと思うので息が続くうちに一直線に底へと向かう。もやのような所へと突っ込みそのまま泳ぐとすぐにもやから抜けた。その先にあるのがあのきれいな石だ。もやに突っ込む前には見えなかった蒼色の輝きが目に飛び込んでくる。輝いているのに石はとても透き通っていて幻想的であった。石に触れてみるととてもつやつやしていて直すところがない程の整った球であるという事が分かった。


 と、石に触れてうっとりとしていると息が続かなくなりそうだったので水面に上がることにした。


「……ぷはっ。はぁ、はぁ。…………やっぱりきれいだったな。手元に置いておきたい程だけど。泉の効力がなくなりそうだからな。いろいろと出来るようになったら考えてみるか。」


 今の状況では取り出そうとしても何も出来なさそうなので準備が万全になったら試してみるのもいいかもしれない。そのためにも魔方陣の研究だ。さっさと服を乾かして作業に取りかかろう。そんで早く力をつけて皆の元へ帰る道を探すんだ。そう僕は決意した。





 先ほどの決意から数時間後。(実際の時間は分からないが体感でそう感じた。)僕は初級の魔方陣を全てと、中級の魔方陣を少し描き終えていた。初心に戻ってそれぞれの魔方陣を使ってどれがどのような効果を発揮するのか調べてみることにした。次に魔法を使ってみようといすから立ち上がると試験場がないことに気が付いた。


「………あ。試験場ないじゃん。どうしよ……。…………まぁ『錬成』で創っちゃえばいいか。広さはどれくらいがいいかな?………訓練場の半分の大きさでいいか。」


 それから僕は試験場の制作に取りかかるのだった。


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