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万能薬?

第五三話です。

楽しんでいってください。

泉の探索をやめた僕は濡れた上着などを脱いでたき火の近くで乾かすことにした。いつまでも濡れた状態では寒いだろうと思ったからだ。まぁ一番の理由はここが思ったより暖かかったから脱いでも問題ないだろうと判断したからなのだが。


 火の近くに上着をおいた僕はそのまま探索に向かった。


 壁の方は、言わずもがな石だ。洞窟の中なのだから当たり前だ。次に先ほどから轟音が鳴り響いている滝を見てみると、かなりの水が流れ落ちてきていて滝壺の方ではちらほらと魚影が見えるので自分で潜って捕まえれば当分の食料は大丈夫そうだ。


 滝壺を見ると滝から流れてくる水と泉からの水が混ざっていることがうかがえる。その水が流れる水路は渓谷の様にはなっておらず丸くなっていてまるで人の手が加わっているのかと思わせられる。そこに水が流れ込んでいる。人が生活するための水を地上から流しているのかと思えるほど地下水脈に似つかわしくない。地下水脈がどういう物かは知らないがなぜかそう思えるのだ。


 最後に出入り口となっている場所を見てみるとかなり狭くなっていてネズミのような小さな生き物は入ってくるだろうがそれよりも大きな魔物は入って来られないだろう。これから自分が流れてきた様に流れてこない限り安全が保証されていることが分かった。


 これならば、滝から流れてくる魚を食料にしながらここで鍛錬や魔方陣の研究が安全に出来るだろう。王城にいる皆には心配を掛けるが戻れる手段を探しながらここで当分は生きていこう。


 そう考えた僕は早速机といすを『錬成』で創りだそうとしたが、あまりにもうまく出来なかったので何度も繰り返し創り出しているといきなり倦怠感に襲われた。どうやら魔力がなくなったようだ。


 魔力を回復させるポーションなんて持っているわけもなくそのまま地面に横になった。


「あーだる。なんで僕魔法職なのに持ってる魔力量が少ないんだろ?…………あ。そういえば魔力量を増やす魔法創ってたよな。………魔力が回復したら使お。………そんなことより怠い。のども渇いてきたし。ほんとやだ。」


 そんなことをぼやきながら泉の所まで片腕で這いずっていき、口を直接つけて飲んだ。


「んぐっ、んぐっ、ぷはっ。…………あぁ、あったけぇ。すごい包まれてる様な感じがする。………………ん?あれ?なんか気怠さがなくなってる、ような………?」


 泉の水を飲んだらなぜか気怠さがなくなっている事に疑問を持ちステータスプレートを見てみることにした。余談だがステータスプレートはポケットに入れていたのだが今思うと「よく流されてる時にポケットから飛び出なかったな。」と思った。


「ん?やっぱり魔力が満たんだ。何でだ?この泉には身体的なけがと魔力を回復する効果があるのか?やっぱりとんでも水なのかな?」

と、変な疑問を持ちつつも魔力が回復したことをいいことに『錬成』を始める。


 だんだんと平面になっていく様を見ているとこういうのにも熟練度とかあるのかなと思ってしまう僕はゲーム脳なのだろうか?


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