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決めごと

第五二話です。

楽しんでいってください。

 泉まで流されてきた僕は、自分で創り出した火に当たりながらこれからの事を考えていた。今そんなことを考えてどうするの?という話だが、ここに来れた事もそうだがこれから何が起こってもおかしくない。そういった事から今後のことを改めて考えようと思った訳である。


「まず死なない事が最優先。死んだら元も子もない。あそこから生きて抜け出せた事がもう奇跡だからこれ以上命を危険にさらさないこと。次に食糧問題。食べなければ餓死する。生き残れたんだからその命大切にしなければ。その次に……………」


と、これからの事を淡々と考えていって出た答えがこれだ。


「一つ、命大事 一つ、食料調達 一つ、安心して寝られる場所を創る 一つ、探索は細部まで 一つ、自分の生活圏を創る 一つ、分からない物があったら徹底的に調べる 一つ、命の危険を感じたらすぐにそこから退く 一つ、どんな事に対しても本気で 一つ、絶対に帰る……だな。まとめてみるとちょっと覚えにくいぞ。でもこれは僕が生きるためのものなんだ。妥協は無しで行こう。」


 いろいろと出して覚えられるか心配になったが割り切って覚えてから行動を起こすことにした。


「まずはこの部屋からだよな。なんでこんな明るいのかとかいろいろと気になることがありすぎる……。」


 そう言って僕は探索を始めた。最初に泉の中を調べてみるか。なんで少し暖かいのかなど気になる事が多すぎる……。そう思いながら泉の周りを見て回ってほとんど何も分からなかったので中に潜ってみることにした。


「この水につかるだけで癒やされるな。暖かいし。中はどうなってんだ?」


 水は外から底が見えるほど透き通っていたが何かもやがかかったような場所があったのでそこに進んでいった。水深はそこまでないが、なぜか少しの抵抗があった。が、そこまで強いわけではなかったのでそのまま進んでみる。


 そこには、光輝くきれいな石がはまっていた。なんとも形容しがたいがとてもきれいだった。自分の語彙力をここまで憎んだことはないだろう。言葉で言い表せない程きれいだということだけしかいえない。

 そこで息が続かなくなりそうだったので水面に上がった。


「……ぷはっ。はぁ、すんごいきれいだったな。いつまでも見ていたい位だ。」


 いつまでも、と言うのは比喩ではなく本当にそう思った事だ。だがいつまでも見ていたら息が続かないのでやめておく。


 泉の探索は終わりにして服を乾かして次の場所に行こう。そう思った。


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