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探索

第四六話です。

楽しんでいってください。

ダンジョン内に部屋のような物を創ってから少しの時間が経った。その部屋で僕は当然のように魔方陣を創っていた。いつもの習慣だからか知らないけれどこれをやっているとなぜか心が落ち着くんだよな。描くときの証明も作業場所のあたりに『錬成』でダンジョン内の灯りのもとを集めておいたので明るさには問題ない。


 精神安定剤と化している魔法作成は、今は何の魔法を創っているか分からないが1ヶ月後には文字の意味も分かるようになるだろうからこれだけはやめられないのだ。


 作成し終わったら試し打ちをしなくてはならないのだがここはダンジョンなので外に出ると襲われるという恐怖がわき上がってきて出るに出られない。外に出られないというともう一個大きな部屋を創れよと言われそうだがそんな膨大な魔力は無く、今いる部屋を作るだけでも僕のほとんどの魔力を持っていかれたのだそんなことはすぐにはできっこない。魔力が枯渇しそうだから魔方陣を作成していたというのに、それでは本末転倒だ。


 僕はある程度魔方陣の言葉が分かってくるまでここに引きこもろうと思っているのだがそれでは今異空間収納に入っている自室から持ってきた少量の保存食が無くなって餓死してしまう。ほどよく魔物を狩っていこうと思う。


 先ほど試し打ち場は“すぐには”創らないと言った。ここに半月以上住むとなれば試し打ち場を創らなければならない。そうでないと魔物を殺しうる魔法が出来ないだろうからだ。だから1日ごとに《壁の中》に創っていこうと思う。壁の中なら耐久とかを気にせずに魔法をばんばん打ち込める。壁が壊れたならまた『錬成』で修復すればいいと考えたからだ。


 …………話が飛びすぎたが要は「ここで生活していくにはどうしよう」と言うことだ。なので僕は現実逃避をすべく魔方陣作成に向かった訳だが、やはり「どうしようもない」と思ってしまう。生きて帰ると決心したが死ぬ可能性だっておおいにある。と言うより死ぬ可能性のほうが圧倒的に多い。安全第一で攻略していこうと思う。


 まぁ、いつまでも引きこもってたんじぁらちがあかないからなちょっと部屋の周りでも偵察してきますかな。そう考え、『錬成』で隙間を創りそこから出た。部屋から出た僕はすぐに『錬成』で隙間を塞ぐ。

 さぁ、今からは物音一つ立てたら死ぬと思っていた方がいいかな。ナイフを腰に掛けてすぐに抜けるようにしておいて行動開始だ。今回は魔法は一切使わない方が良さそうだ。敵の強さも未知数なわけだし、わざと見つかるような行動は控える。目印にちょっとした光量が多い石を置いて行こうと思う。これで迷うことはないだろう。


 壁はぼこぼことしていて手を触れてみるが特になんと言ったことは無いのでただ風化してこうなったのだろう。それに対して地面はきれいな平面なので何らかの魔法が働いていてもおかしくない。


 道筋に何か落ちていないか探すが小石と端の方にある誰のものか分からないが黄土色の毛しか見当たらない。いや、これだけでも収穫か。魔物か何かの動物がいた形跡があることは収穫だ。


 一応これで部屋に戻っておこう。少なくとも何者かがここに訪れたことがあると分かったのだ。いつ来てもおかしくない。


 よし帰ろう。


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