ここは...どこ?
第四四話です。
楽しんでいってください。
部屋に帰ってきた僕は、部屋の中にある戦闘で使う物(ナイフはちゃんと腰に掛けてある)や、生活必需品など詰め込める物は詰め込んで(もちろん部屋にある大きな物は入れていない)、急いで訓練場へと戻った。
「お、帰ってきたね。思ってたより早く戻ってきたようだけど何を入れてきたんだい?」
「えーと……部屋の中にあったいろいろな物です。大半は入れてきました。」
「そ、そうか……。早かったからそんなに入れてこなかったのかと思ったよ。」
「あー、どんどん入っていくのが楽しくなっちゃって……だから早かったんだと思います。」
「…………ま、まぁそんなことは気にせずに次の魔方陣にいこうか。」
「はい!お願いします!」
僕がたくさん詰め込んできたことにはちょっと引いていたと思われるがそんなことは置いておいてもう一つのロマン魔方陣に魔力を流していこうと思う。
「ロイスさん、これも何が起こるのか分からないので少し離れていてもらってもいいですか?」
「ああ、わかったよ。」
これも何が起こるのか分からないのでロイスさんに被害が及ばないように離れていてもらう。
この魔方陣にもいつもと同じような感じで魔力を流していく。流している間は何も起きない。結局魔力を流し終わった時の感覚としては約半分の魔力が無くなっていると思われる。
魔力を流し終わって20秒程待ってみたが何も起きないなと思い、足をロイスさんの方に向けて歩きだそうとしたそのとき、ふと目の前に光の粒のようなものが浮かんでいたのを見つけた。それが何なのか分からないので性懲りも無く「小さいし光っているから無害だろう」と、そう思い顔を近づけて観察しようとしたそのとき、いきなりそれが強く発光しだした。
何が起こったのか分からずに動けないでいるとロイスさんの声が聞こえてきた。
「速く逃げろ!!!!」
そう聞こえて逃げようとするのだがなぜか身体が動かない。動けないことを悟ったロイスさんがこっちに向かってこようとして足に力を入れたようだった。こっちに来て助けてくれるだろうと思っていた。
だが、次の瞬間目に移ったのは…………………………………………………壁だった。
「……え?…………こ、ここは…どこ?……暗い、…岩壁だらけだ。」
理解が追いつかずあたりを見回しながら独り言をつぶやく。
所々に鉱石のような物を見かけるがこんなに明かりの無い鉱山はないだろう。そこからここはダンジョンなのではないかと思われる。
と、このことが考えられるようになるのに30分要した。
皆さま
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い致します。
2020年も投稿をしていくので、読んでいただけると幸いです。
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