自由に創らせて
第四〇話です。
楽しんでいってください。
ロイスさんにしっかりと怒られた後、僕はとぼとぼと王城の廊下を歩いていた。
(はぁ。ただ魔法を創っただけで怒られるのはないわ。しっかり安全面に気を遣っているのに……。)
そして、ロイスさんに怒られた事を引きずって心の中で文句を言っていた。
(でも、時分を強化するためにも魔方陣の作成はやっておきたい事だしな。……ロイスさんの監視下に置かれるってのがちょっといやだな。)
自分で創るやつくらい自由にやらせてほしいものだ。
(いや。成功した物の中で怒られない程度のものはロイスさんに見せて、強いやつは自分で保管しておけばいいじゃないか。)
文句を心の中で言っていた結果、創る物は自由に創って見せれる物だけ見せるという結論にいたった。
(やっぱり自由に作成しなきゃいい物は出来ないからね。)
と、自分を納得させて自室へと戻った。
しかし今は午前中だ。今頃みんなは訓練などをしているのだろう。自分は訓練しなくてもいいのか?と言う疑問が聞こえてきそうだが、僕にはちゃんと魔方陣の作成という重大な仕事があるので訓練には行かないことにしてある。
まぁ怒られたことによって少し疲れたので昼寝をしようと思う。だいたい一時間くらい寝れば疲れくらいはとれるだろう。そう思って僕はベッドへ寝転がり意識を落とした。
「うー、ん?……ふぁ~…………あー寝た。疲れは……無いな。よし。」
しっかりと睡眠を取って疲れをとった僕は早速、魔方陣の作成に取りかかった。
今回は防御系初級土魔法『土壁』をベースに魔法を創っていこうと思う。
まずは魔方陣の中に描いてある言葉の意味を理解してからそれを似せて1枚目を創ってみる。作り終わった魔方陣はいったんおいといて、次の魔方陣の作成に取りかかる。2枚目以降は中の文字を他とかぶらないように変えるだけというとても簡単なお仕事だ。
そんな作業を終えてできあがったのが今自分の目の前にある8枚の魔方陣だ。
これは後ほど試し打ちをするとして、ぶっ続けで創っていたので一度休憩を取ることにした。
今回で四〇話となりました!
最近はしっかりと定期投稿出来なくてすみませんでした。
これからはそういったことが無いように努力していくので、これからもおつきあいお願いします!




