魔方陣の映し
第三八話です。
楽しんでいってください。
今日は昨日出来た魔方陣を映して央樹に渡そうと思う。まずはお腹がすいたので朝ご飯を食べに行く。食堂についたらいつものように数人が朝食を取っていた。その中に央樹がいることを確認して央樹の隣に座る。
「おはよ。」
「おう、おはよー。……進捗はどうだ?楽しみで仕方が無いぜ。」
央樹は僕に挨拶を返したところで、さぞ楽しみなのだろう事がうかがえる表情で聞いてきた。
「あー、それなら昨日のうちに出来たから後で映しを創ったら渡すわ。」
「お、そうか。それはいいな。出来たらすぐ渡してくれよな!」
「了解。どうせなら僕の部屋で待つか?」
「そうだなー。……そうするか。早くみたいしな。」
それはそうだろう。自分の魔法が出来るんだからな。
「じゃ、これ食べ終わるまで待っててくれ。すぐ食べ終わるから。」
「おう。ゆっくりでいいぞ。」
「ほいほい。」
それから僕はご飯を食べきって自室へ央樹をつれて戻った。
「あ、そういえばお前一人部屋だったな。めっちゃ楽そう。」
「さみしいけどな。」
「お、おう。そうか。」
「じゃ、これから映しを作るからそこら辺でくつろいでいてくれ。」
「おう。すまんな。でも、描いてるとこ見てていいか?」
「ん?いいぞ。別に減るもんでもないし。ま、見てても楽しくはないけどな。」
「サンキュー。一回描いてるとこ見てみたいって思ってたんだよ。」
「そうか。……じゃちょっと待っててくれ。」
そう言って僕は魔方陣の映しを作り始めた。しっかりと細部まで描いて不具合がないように気をつける。
それからだいたい10分ほどで映し終えた。
「ほれ。出来たぞ。名前とかは自分で考えてくれ。それと、紙だから石とかに映しとけよ。」
「おう!ありがとな!一回訓練場で使ってみてもいいか?」
「いいぞ。それじゃ先に行ってくれ。僕はロイスさんを呼んでくる。」
「呼ぶ必要あるのか?」
「ああ。昨日それで団長に怒られたからな。」
「そ、そうか。じゃぁ必要だな。」
「それじゃ、後で。」
「おう!後でな!」




