央樹が怖い
第三六話です。
楽しんでいってください。
次の日
「よし。今日も頑張って魔方陣の研究に精を出すか。」
着替えを済ませた僕は部屋を出るときにそう言った。
まずは腹ごしらえだ。ご飯を食べないと身体がスムーズに動かないからね。健康状態にも気をつけないと。
健康状態がなんとか言っているが地球にいたときはお菓子など、たくさん食べていたので何を今更という感じだが……。
まぁそんなことはおいといて、食堂に着いた。中を見てみるとすでに何名かのクラスメイトが朝食をとっていた。その中に央樹の姿もあった。
「よ、おはよう。はえーな。」
「おはよ。なんか目がさえちまってな。眠れねーから仕方なく朝飯を食いに来たんだ。」
「そ、そうか。生活習慣とか考えとけよ。」
「わーってるって。ちゃんと飯は食ってんだからいいだろ。」
「それは。自分で判断しろよ。……ご飯だけじゃいかんがな。」
「ほいほい、気をつけますよー。」
と、ちょうどそこでご飯が運ばれてきたので央樹と一緒に黙々と食べ進める。
「そういえば滝、魔方陣の研究は進んでるか?」
「お、おう。一応進んではいるぞ。」
ここで昨日の事を話してしまったら何か言われそうなので黙っておくことにした。(動揺はしたが……)
「どんな感じだ?」
そして踏み込んでくるのが央樹である。
「まぁまぁだ。何かいいやつが出来たら提供してやるよ。」
「お、それはありがてぇ。どんなやつが出来るのか楽しみだ。」
もちろん性能を落としたやつをな。それじゃなきゃ後が怖い。
「ん。それじゃ俺はもう食い終わったから部屋に帰るわ。んじゃな。」
「おう。じゃな。」
よし。僕も食べ終わってから魔方陣を創るか。あ、食べつつ考えれば時間短縮になるか。そうだ、そうしよう。
でも、普通の魔法を創るのはどうやったらいいんだろ。まぁ一応『炎弾』をまねて創ってみるか。……また身体強化のさらに強化されたバージョンが出来そうなんだが。それはおいとくか。出来たときのお楽しみだな。
よし。ご飯も食べ終わったし今日も今日とて魔方陣を創りますか。昨日の続きを。




