魔法は深い
第二七話です。
楽しんでいってください。
サニムさんについて行ってついたそこはサニムさんの部屋だった。
「さぁ、ここで座学から始めましょうか。」
「はい。よろしくお願いします。」
サニムさんは紙と羽ペンを取り出して机の上に置いた。
「ここに座ってください。これから魔方陣と一緒に説明をしていきます。分からないところは聞いてください。」
「分かりました。」
それから僕はサニムさんに魔法と魔方陣について教えてもらった。
魔法とは自分の魔力を変換して水・火・風・土・闇などいろいろな現象を引き起こすことを指し、魔法を発動させるためには魔方陣に魔力を流すことが必要だという。
魔方陣とは上記の通りこれが無いと魔法を発動させることが出来ない。だが魔方陣はいわゆるプログラミングのような感じで自由度が高い代物であったりする。
魔方陣は紙に描いてもいいがそれではすぐに使用できなくなってしまうので、ある程度固い物質に描いておくことで何回でも使用する事が出来るのでそっちの方がこの世界では主流だ。描く物は自由だが魔石を粉末状にして水で溶かした物で描いた方が魔力伝導率がいいので広く使われているのがこれだったりする。
この説明で魔法生成もって無くても自分で作れるじゃんと思ったやつは間違っている。なぜかというと、持っていない人は性能をよくするだけで新しい魔法は作れないからだ。もし、作れたとしても自分では発動できないのだ。そこのところ勘違いしないで欲しい。魔法生成を持っている人が使ってはじめて他の人が使えるようになるのだ。今使われている魔法は神様たちの時代の時に作られたものらしい。
そこまで聞いて魔法は奥が深いなと僕は素直にそう思った。
そして魔方陣には法則性があることが分かった。先ほども言ったがこれはプログラミングなのだ。どこかを変えてつなげるだけでもう新しい魔法の完成なのだ。そして魔法にも言語があって僕たちには言語理解というスキルが常時働いているのでそれが何を表しているのか分かってしまうのである。もう言語理解様々だ。
これで魔法に関しての理解が深まり、自分で魔法を作れるようになったのでこれからはいろいろと研究を進めていきたい。
僕は王都に帰ったらすぐにでも取りかかろうと心に決めた。




