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いつも僕の近くにいた人が副団長でした。

第一九話です。

楽しんでいってください。

団長の解散宣言から二時間後、宿の一室に僕と僕にこの世界の事を教えてくれた騎士の人の姿があった。


「じゃぁ『永続付与可能』というものを見せて貰おうか。」

「はぁ。分かりましたよ。やればいいんでしょ、やれば。……じゃぁやるんで少し離れて貰っていいですか?」


「うん、分かったよ。それで何の魔法を使うのかな?」

「うーん。室内なので安全性と無限性を見せたいので、水を作り出す『クリエイトウォーター』とかどうでしょう。」


「うん。それで大丈夫だよ。僕も技能の特性を見たいだけだし。」

「了解です。……タオルを引いて、コップを用意して…と、それでは行きます。………ここに水源を求める『クリエイトウォーター』」


 詠唱の完成によりコップのうえの虚空から純水が流れ出てきた。流れ出てきた水がどんどんコップに注がれていった。それどころか水はとどまることを知らずにどんどんあふれていき、あふれた水がタオルに吸い取られていったところで僕が


『水源よ、なくなれ』


と言った途端に水が止まり残ったのはコップの中の水とタオルに吸い取られた水だけだった。


「おぉ、すごいね。普通だったらコップ一杯分の水しか出ないはずなんだけど今回は君の解除文が無かったら空気中の水蒸気を全部吸い取ってただろうね。」


「はい。永続という響きはいいんですけどいかんせん使い道を選ぶ技能なので使いどころがいまいち分からないんですよね。」

「永続付与って自由に使えたりするんだよね?」


「はい。自分の頭の中で使うか使わないか決めてから魔法を使っているのですこしタイムラグが発生しますね。頭の中で決めないと付与がついちゃうので。」

「それは災難だね。戦場ではそういった隙も命取りになるから鍛えておいた方がいいかもね。」

「分かりました。鍛えられるだけ鍛えておきます。」


「うん。がんばってね。…と、そういえば僕の自己紹介をしていなかった気がするんだけど。……したっけ?」

「……してないですね。」


「そうか。…………では、僕は王国騎士団副団長のロイスだ。よろしくね?」

「はい。改めてよろしくお願いします。というか副団長だったんですか。」


「まぁ一応やらさせて貰っているよ。それじゃ今日は疲れてるだろうから僕はそろそろお暇させてもらうね。」

「お疲れ様でした。」


「うん、お疲れ。しっかりとやすむんだよ。」

「はい。わかりました。」


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