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付与実験

第一〇八話です。

楽しんでいってください。

 実験台となる魔物を探しに迷宮の方まで『転移』でやってきた。さっそく『ブレインマップ』を使っているが、自分がどこにいて、魔物はどこにいるのかはっきりとわかるので、ミスとはいえ、この魔法陣を創れてよかったと本当に思えた。


 どの程度まで脳への書き込みの時の痛みで相手を膠着させることができるのか、成功したら試してみるのもいいかもしれない。


 そんなことを考えながら『ブレインマップ』の情報をもとに歩いていたら、魔物がいる部屋に着いた。


「そんじゃ、試してみるとしますか~。」


 そんなことをつぶやいた瞬間魔物がこちらに気が付いたようで雄たけびを上げた。


「キ、キィキャァァァァアァァアァァァ!!!」

「おうおう、こわいねぇ。君には実験台になってもらうよ。」


またも独り言をつぶやいてからすぐさま威嚇してくる魔物に対して創った魔法を付与する。


「キィャ?!ギュ、ギュアァァァ!」


 すると対象となった魔物がうめき声をあげながらその場でうずくまった。だが、俺への警戒は解けていないようでしっかりとこちらを鋭い眼光でにらんできている。


「魔物でも警戒を持続できるくらいの脳の容量はあるんだな。俺はその場で身の安全にしか気を向けていなかったのにな~。いや、魔物だからこそか?……まぁいいや。魔物を無力化することはできるようだから。戦いの前に奇襲に利用できるかもしれないな。これも要研究だ。あ、お前はもう楽になれ。」


 うずくまっている目の前の魔物を無視して考察を進めたが、魔物のうめき声がうっとうしかったのでサクッと魔法で殺しておく。


「うーん。結果を集めてどんな改良を施すか決めたいからまだ検証したいな。一回だけの結果だけじゃ確実性がないからな。ある程度の奴に効く魔法を制作するために実験は必要だ。」


 その後、俺は役五十体ほどの魔物に対して魔法を付与し、結果を記録した、結果としてはほとんどの魔物に対してうずくまらせることができたというものが出た。だが、あのでかい門の前にいたミノタウロスみたいな比較的強かった奴に対して付与してみたところ、少し痛がりながらも戦闘の動きを見せたりしたので容量をもっと多くすればうずくまらせることができるだろう。


 結果から、容量を可変性にできる改良が一番自分にとって使いやすいのかなと思った。


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