ⅡのⅫ
久しぶりです。
ようこそ。
「ココが・・・あたしの通う高校か。」
ポツリと呟いたあたしの前には、異常な広さと迫力を持つ建物。なんと、あたしはこの建物で二年も高校生活を送る。この高校は「葉桜学園」という、歴史のある学校なのだ。正門前で建物を見ていると、話しかけられた。
「おい、そこの女」
「・・・(なんか幻聴が聞こえたんだけど。あたしパーカー着て、フードかぶってるよ。悲しいけどぺちゃぱいよ。なんで性別わかんの?)」
「え?スカート履いてんのに女じゃねぇの?」
「スカートだった!」
舌打ちをすれば、話しかけてきた男はあたしの前に立って、あたしのフードを取った。その時に初めて気がついた彼の容姿。目は猫のように大きく黒目がちで、すっと通った鼻。存在感を主張しすぎない口もすべて、美しい。
「……けた。」
小さな声で男は何かを言った。唇を緩やかにカーブさせた。
「やっと見つけた!!」
男は大きな声で、あたしの両肩を掴んで言った。幼さを残すその笑みに、不覚にも心をキュンとさせられた。今のは反則だとしか言い様がない。
「な、何を?」
「お前だよ、お前!!名前は何て言うんだッ?」
興奮状態の男はあたしに嬉しそうな、懐かしそうな笑顔を向ける。
「き、木藤。木藤 和奏だけど」
「和奏!! 覚えてねぇのか? 真壁 優心だよ!!」
残念ながら、覚えてない。そう伝えれば彼はシュンとしてしまった。
「そっかー。俺は持ってても和奏は持ってないのか。」
「何の話よ。」
「前世の記憶。そうだよな。あんな死に方したし」
ついて行けないんだけど!! ぜ、前世の記憶ある人と会ったの初めて!!
「せっかく、翌日は結婚式で舞い上がってたのに、殺されちゃったもんなー。」
能天気に話し続ける彼は、あたしの婚約者だったみたいだ。悪いけど、人違いだと思う。なんて、能天気なことをあたしも考えていた。しかし、彼は妖しく笑って言うのだった。
「ま、現世でまた惚れさせればいいか!和奏、無口で表情が少なくて美人なのは変わってなさそーだから、また惚れてくれよ。俺だけ、見てくれよ!」
「・・・は?」
まさか本当に惚れちゃうなんて、この時は思ってもみなかった。
えー、魔法の件いらなくね!!
と、思った皆さん。
私自身も思いました。
久々の更新です。
また、思いついたら書こうと思います。
ダメ出しやアドバイス、ぜひお願いします。




