第八話
「明日修学旅行だねー」
「うん」
「なんであたし等の学校、修学旅行冬なの?!ありえないわ!まっ!!」
「怒るなってww唯衣ちゃん」
下校時間。
明日は青春の1ページの修学旅行。
そして告白タイムだ。
「死んでも棗を連れてきてやる!!」
と、優が宣言。
あたしも優を頼る。
「絶対連れてきてねw」
そういうと、別れ道。
「じゃぁね」
「ばーぃw」
「棗のこと頼んだよw」
家へ帰ると明日の準備。
早く明日になってほしい。
愛しの棗が来るかどうか分からないが、
あたしはその低い確率にかけている。
棗が来ると。
早めにベットにつくと、眠ろうと努力する。
けどこういう日に限って眠れない。
「・・・ん」
「舞ー、ご飯よー」
「う、うえぇぇ?!」
「何言ってるの?もう学校よ」
「うっそ!!まずい!」
「お弁当で来たから、早く降りてきなさい!」
あたしは急いで征服に着替える。
階段を駆け下りると、トーストを口に挟み、
洗面所へ。
食べながら洗面器を蛇口の下へ置くと、
洗面器に水を入れる。
その間にトーストを食べ、洗顔料を風呂場から持ってくる。
さっさと食べ終わり、顔を洗うと、部屋に戻る。
メイク道具を机の引き出しから取り出すと、
何時もより濃いめにラインを引く。
「あっ、忘れてた」
メイク道具を鞄に詰める。
タイムリミットまであと1時間。
早めに学校に行こうかな。
コテで髪をくるくると巻く。
大きなボンボンのついたヘアゴムで髪を適当に結んで
鏡へ向かう。
「よし。おっけ」
玄関を開けて青空を見る。
「あぁ・・・青空があたしを呼ぶ・・・」
「何言ってんの舞ちゃんw」
「うぉっ、優・・・早い・・・」
優が何かを掴んでいる。
除いてみると優と同じ制服を着ている美少年。
いかにも眠いとでも言いたそうな虚ろな瞳。
「なつめーーーーーーーーーーっ」
「・・・」
「頑張りましたw」
「頑張った!優ちゃん最高だぁぁっ!!」
「てへ」
こんな奴等の相手してられるかよ。なんて感じで
スタスタと学校へ向かう棗。
「ちょっとそこのお兄ちゃん!このカヨワイ女の子を置いて何処に?!」
「舞ちゃん・・・」
そんなことも他所に学校へ。
久しぶりの登校。
「素晴らしい。青春だ。新鮮だ。」
「何だそれw」
「聞いてくれるなおっかさん!!」
「えw」
そうして棗の後を追う。
――
「バスでけぇ・・・」
「マジでかっっ!!」
お得意様かよ俺等は!と、突っ込みたくなる
大型で高級バス。
なんとまぁ有難い。
「一番後ろの席に座ろうw」
唯衣と優と棗、あと1人か2人すわれそうだが、
修学旅行だし、バスも大きいんだし。
別に席も空いているのだからケチケチしなくて良いだろう。
「真ん中になっつねw」
「嫌だ」
「久しぶりの登校だもん、無理させちゃダメだよ、舞w」
唯衣の言葉には何故か説得力がある。
「そだねwじゃぁなっつ窓際w」
窓際に棗が座ると、棗が優のことを見上げる。
「あ。座ってほしいのね??」
コクリと棗がうなずく。
「可愛いーw座ってあげますよw」
無口で窓を見ている。
優のとなりにはあたし、そして次に唯衣が。
しばらくバスが進む。
それにつれてテンションも上がる。
ついには爆笑と歌合戦。
それとは別に転寝をする棗。
「なっちゃん寝ちゃった・・・w」
「可愛いーねぇw」
「だねぇ」
「本当。綺麗だね」
「うん」
「ってか遊園地もう見えてない??」
「マジだ!!あれじゃない?ほら、観覧車!!」
「で、なんで遊園地なんだ?」
「棗ッッッ!!!」
「何時からお主は!!」
「騒がれてたら起きる。普通」
「すいませんね」
「じゃ、バッグもってバス降りてください」
先生の合図で生徒が降りる。
「うきゃーーーw遊園地遊園地っ」
小学生のようにはしゃぐ。棗と一緒なんだからそりゃ嬉しいのよ。
さて。ちょっとこの小説、
長くなりそうなので、ちょこっと
予定よりも縮めましょうかね・・・
大変ですね。
小説家さんってのは・・・




