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 不 良   作者: まー
5/18

第四話

優から舞へ電話が入る。

それは息切れた声だった――






「優っ?!大丈夫っ?!」


『大丈夫だよ、そんなことよりっっ』


「う、うん・・・」



何か良い事じゃないことだと、鈍感のあたしにも分かる。



『棗がっ・・・!!』


「うん・・・」


『大人に絡まれたのッッ!!』


「え・・・?なんだ・・・何時もの事じゃん。大丈夫だよ」


『違うのッッ!!』


「なんで??」



悪寒が過ぎる。

確かに棗は喧嘩が強く、容姿が良く、頭も良いので有名だ。

それを妬んで喧嘩を売ったり絡む事もしばしばだ。

大人というのも余程珍しいわけでも無い。

でも此処まで焦っている優は珍しい。



『多いのッッッ!!!』


「え?」



良く分からなかった。何が多いんだか。

棗は喧嘩が強いから大人でも6人や7人、30分あれば確実に倒せる。

弱点を見るかミゾオチで終わらせる。



『人数が多いのッッ!!』


「え?10人もいないでしょ?」


『拓真が見たんだけど20人は軽くいるって!!!』



電話では分かりづらいが、声からにして泣いてることが容易に想像できた。



「20人って・・・」


『どうしよう・・・棗死んじゃうよ!!!』



――棗が死ぬ?

  あたしもう大切な人、幼いころに亡くしたよ?


  

  棗 前守ってくれたんだから

  



「何処!?何処にいるの!?」


『え・・・俺は何時もの・・・』


「違う!棗よ!!棗何処にいるの?!」


『渋谷ホテルの路地をずっとまっすぐ行った・・・』




――助けなきゃ



『人気の無い・・・』


人気の無い・・・

あそこにはもう閉鎖になり使われていない大きな工場がある。

不良のリンチ場所として有名だ。

体育館の何十倍とあるだろう。



「行ってくる」



あたしは優の話を聞かないで電話を切った。

最後に「行っちゃダメだよ」

と、最後まで聞こえなかったけど

そんな内容の言葉が聞こえた気がする。


階段を転げるように下りた先には

「遅い!」と怒鳴るお母さん。

でも今そんなことを気にしてる余裕は無い。

玄関につき、靴を履くあたしを見てお母さんは


「何処行くのよ!」


と怒鳴る。

そんなことも無視して、靴を履き終えると



玄関を開けて

飛び出して

携帯を片手に

歩道を走る。

この頃茶色にそめた髪が靡く。

右手に大きなボンボンのヘアゴムを飾りに

左手にはコムブレスを2本。

今時普通の女の子。

その女の子が息を切らして走る。




ふとメールの着信暦を見る。


メールの着信音をサウンドにしていたため、

気づかなかった。



   あ    


  あった   


[新着信1件]



心臓が鳴っているのが分かる。



恐る恐るメールを開くと







  送信者:  棗  

  題:(無題) 受信時間:7:56


  内容:

  来るなよ









たったの4文字だった。

けれど必死に打ったのだろうか。

何時も句読点を入れる棗のメールに今回は無かった。

もうメールの受信時間から20分経っている。

辺りはもう暗い。















『お父さんいないから何だよ?居なくたっていいじゃん。

 馬鹿にすんじゃねぇよ』










『来るなよ』















 棗   お願い   死なないで





 あたしを1人にしないで





 もう失いたくないんだ


 











涙目だったあたしの目から涙が一筋流れる。






――棗・・・









渋谷ホテルの路地をまっすぐ走る。









――棗









大きな工場を目の前にすると息を呑む。





何されるか覚悟は出来た。



愛しい人を救いたい。


















1人の少女が大きなドアを開ける。














「棗ーッッッ!!!!」






















すいません。

今気づきました。

第壱話の次に第弐話がありません。

とりあえず、直す事を心がけますが、

直るかどうかはまだ分かりませんので、

そこらへんよろしくお願いします。

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