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第34::「相互理解と守るための演習」

抑止とは強力な軍事力を持ち敵国との軍事力拮抗させる

ものである


■冒頭:幻想郷上空―月との通信回線・高軌道衛星リンク【ECHO-5】


EUと日本政府は、月の勢力との本格的な意思疎通のために、安全保障会議用の衛星通信回線を一時開放。この一件は日本・アメリカ・EU内でも意見が分かれたが、最終的には「未来志向の第一歩」として限定的に承認された。


通信内容:録音式通話(ライブ不可)

会談先:月勢力・綿月依姫・綿月豊姫

綿月依姫(通信越し)

「“シールド・ライン”……それは抑止か、それとも示威か? 貴方たちの演習は幻想郷に何をもたらします?」


マクファーソン准将(統合作戦本部代表)

「我々が演習を行うのは、相互理解の基盤を築くためであり、敵意を見せる者に対する“備え”です。力を見せつけるためではありません、有事の際に我々は敵意を見せる勢力には断固とした対応が必要になるのです」


綿月依姫(数秒沈黙)

「その“力”が暴走したとき、誰が止めるのですか? ……貴方方の正義に、我々はまだ“信託”を与えたわけではありません」


依姫の言葉に、参加国代表たちは重い空気を感じながらも、通信は終了する。


マクファーレン中将『まだ完璧に信頼されてはいないな…』


■幻想郷―演習シールド・ラインの前段階:各勢力への外交使節派遣

◇ 地霊殿 ― 核と怨念の都


訪問者:アメリカ軍戦略軍担当中佐+自衛官(NBC対策部隊)


交渉相手:古明地さとり

さとり(静かに)

「あなたたちの“核”という兵器の記憶、見せてもらいました……。なぜそれでも、あなたたちは力を持ち続けるのですか?」


自衛官

「力があるから、話し合いの場に立てるんです。力がなければ、一方的に奪われるか、見捨てられる……だからこそ、私たちは“行使しない力”として持つ」


アメリカ軍士官『核を持つことで大規模な世界大戦を防ぐ目的も兼ね備えております』


さとりはしばらく沈黙し、最後にこう答える。


「わかりました。ただし演習の際、我が地霊殿の地下領域を刺激しないよう慎重に」


アメリカ士官『わかりました、感謝します』


◇ 妖怪の山 ― 天狗と河童の社会構造


訪問者:イギリス軍山岳部隊+航空宇宙自衛隊情報連絡官

交渉相手:射命丸文・河城にとり・八坂神奈子

にとり

「地形解析データが欲しい? その見返りは?」


ローレンス中佐

「演習終了後、地対空ミサイル"スカイシールド"と

ドローン航法データの一部供与を提案します」


神奈子(神々しく微笑し)

「……その約束、守らなければ祟りましょう。外の世界の力は、ただでは扱えません」


加藤二佐(第一空挺団)『私の25年のキャリアと人生を賭けて、この演習を成功させます』


.天狗たちは不満げだが、最終的には文が「真実を伝える新聞ネタになる」として取材を条件に了承。


◇ 地獄・旧都 ― 酔いどれ鬼と冥府の秩序


訪問者:アメリカ海兵隊+日英合同法務官チーム

交渉相手:星熊勇儀・火焔猫燐・小野塚小町


勇儀(酒を呷りながら)

「要するに、地獄に手を出す気はないってことね? なら、ちゃんと“線”を引いて動いてくれりゃ文句は無い」


松井一佐(水陸機動団)『ありがとうございます、お約束は必ず遵守いたします』


小町

「死人が出るような訓練じゃ意味ないんだよ。死人の送り先はここなんだからさ」


◇ 天界 ― 綿月とは異なる“高みの目線”


訪問者:NATO安全保障顧問団+航空自衛隊将官

交渉相手:比那名居天子

天子

「私は別に興味ないけど、天の理を乱さないなら勝手にやれば?」


その軽薄な態度に困惑しつつも、天界は特段の制限は課さず。


■ラスト:博麗神社・夜、魔理沙と朝田三佐の再会

魔理沙

「いろんな奴らに会ってきたんだってな。どうだった?」


朝田三佐

「ここには“対話を求めている者”がたくさんいることに感謝します」


魔理沙は帽子を被り直し、笑った。


「なら、あたしも“演習”に参加させてもらおうかな。外の世界のやり方、見せてもらおうじゃないか!」

魔理沙は演習に参加する意欲を見せる

一方霊夢は語る

『朝田さん、どうして外の世界は軍事力を持ち対立するのかしら』

その問いに朝田三佐は明確な答えを持ち合わせていなかった…しかし自衛官としての自身の考えを述べる  


朝田三佐『霊夢さん、我々が存在する外の世界は対話だけでは解決できない問題が根強いからです…例えばある国が

対話による平和を訴えたとしても中々理解してもらうことはできない、それどころか守るための武器を捨てれば

相手国はそれをチャンスと捉え侵攻する可能性がある

そんな厳しい状況下にあるのが今の現実なんです』


霊夢は朝田三佐の答えを聞きどこか儚げな表情を浮かべ

『そう…』と答えるのだった

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