幕間:【ブリーフィング】
場所:ワシントンD.C.・国防総省内特別会議室「
オルタナティブ・サイトC」
午後17:00
米宇宙軍作戦副参謀長 トンプソン中将
航空自衛隊 宇宙作戦群司令 航空将補 柴田正人(仮名)
内閣官房長官(代理:国家安全保障局 幹部)
外務省 国際安全保障政策課長
在日米軍司令部戦略担当将校
G7加盟国代表(英国、仏独、加伊)軍事顧問団
【議題1】幻想郷における現実世界への影響予測とリスク管理
トンプソン中将(在日米宇宙軍将官):
「今後、幻想郷内での大気変動や情勢の監視が増えていく。これは自然現象とは異なる位相的干渉と考えられる。宇宙軍は、結界外周に衛星観測網を再調整し、アームストロング月面基地との連携強化を提案すると共に早期警戒網を構築する」
航空将補 柴田(宇宙作戦群):
「我が国の観測結果でも、人工衛星“ひびき”シリーズ並びにH-3ロケットから打ち上げられた【きらめき】3号を
はじめとするXバウンド衛星・情収集衛星【レーダー25号】などを活用し見守る所存です【XX衛星において位相不連続点が確認されています。これが仮に拡張すれば、
GPSや弾道防衛システムに影響が出る恐れがあります。」
【議題2】ホットラインおよび幻想郷との接触プロトコル整備
国家安全保障局幹部(日本政府):
「幻想郷との交信については、あくまでも“非国家主体との限定的対話”と定義します。直接的な国際承認を与える意図はないが、安全保障および技術的連携の余地が存在する。」
フランス軍代表:
「既に我々のEuro無人機が周辺で不可視干渉を受けた例があり、交信チャンネルの確保は急務だ。幻想郷側に通信協定案を提示する用意がある。」
【議題3】幻想郷の住人に対する接触と交渉方針
トンプソン少将:
「我々が注目すべきは、彼らが“異なる物理法則下において知性と倫理を持ち合わせた存在”であるということ。つまり、国際法とは異なる枠組みの“交渉知性体”として接する必要がある。」
航空将補 柴田:
「自衛隊内でも“文化的緩衝地帯”として扱う方針が検討されています。直接の軍事展開は極力避け、国際的な規範下で連携する必要があります。環境省や国土交通省をはじめとする生態調査団も"日本を含め世界各国において幻想郷は希望であり重要な場所"であると結論づけております」
【議題4】今後の対応
米軍・自衛隊により幻想郷上空の長距離監視体制を再構築
【スター・ローク計画】
G7加盟国との共同通信プロトコルの草案作成
幻想郷国際会議(幻想郷首脳会議)における発言順位・主張調整
賢者等の指摘があった月の観測勢力(綿月依姫ら)に
ついて、非接触方針を維持しつつ情報共有する
補足:会談後の各国政府の公式コメント
日本国首相官邸 発表要旨:内閣官房長官
「我が国は幻想郷における国際的協力の枠組みを尊重し、関係国との情報共有および平和的対応に尽力します
また自衛隊の出動は幻想郷側の要請があった場合に限る方針です」
米国防総省 報道官コメント:
「新たな領域への対応は地球規模の安全保障の延長線上にあり、同盟国と連携しながら対話の道を模索していく」
CIA・NSA・陸軍情報センター・統合本部等の各機関は
幻想郷で活動する社会主義勢力の調査と監視を行い
状況によっては必要な処置を取ること