「沈黙の記録 — Bodycam No.47」
■ 幻想郷・魔法の森 ― 深夜
激しい銃撃戦のあと、煙が立ち込める森の中。負傷した朝田三佐は地面に倒れ、呼吸も浅く、意識も朦朧としていた。
● マルク大尉、現場に到着
マルク大尉は周辺を捜索していた、あたりには激しい交戦の後が残っている、そしてマルク大尉がしばらく進んでいると誰かが倒れていた、数発の銃撃を受け、ボロボロになった迷彩服・ヘルメット・そして自衛隊員である事を示す部隊マーク…
間違いない、魔理沙を護衛していた朝田寛人三佐であった
マルク大尉は急いで駆け寄り朝田三佐の傷の具合と容態を確認し無線いを入れた
マルク大尉(無線で)
『こちらマルク、接敵現場に到達。朝田三佐を発見、呼吸は確認、ただし意識混濁状態、重篤だ!至急、衛生搬送を要請する!』
部下(無線越しに)
『了解、永遠亭と連絡がついている。そちらに搬送を!』
(マルクは朝田のボディアーマーに手を伸ばし、負傷部位を確認)
マルク大尉(低く)
『…あなたがここで踏みとどまらなければ、我々も……彼女たちも……魔理沙も、消えていた……』
■ 永遠亭・医療区画(翌朝)
朝田三佐は昏睡状態にあるものの、命は取りとめた。薬師・八意永琳と鈴仙による応急手当が進められ、延命処置が完了している。
永琳
『あと1時間遅れていれば、心肺機能が限界だったわ。あなたが運んでこなければ間に合わなかった。』
マルク大尉(深く息をつきながら)
『ありがとう……本当に感謝する、マドモアゼル・エイリン』
ボディカメラの記録
朝田のベストに装着されていたボディカメラが起動状態にあり、戦闘の一部始終が記録されていた。
● NATO調査本部にて
メルツ中尉(映像再生中)
『これが……朝田三佐が“最期に記録したもの”か』
(映像には、朝田が1人で魔理沙をかばい、敵の銃火に晒されながらも立ち続け、倒れる寸前までの姿が映る)
霊夢(画面を凝視して)
『……あなた、本当に、立ってたのね……あの時』
(カメラには、魔理沙を庇うように立ち上がった朝田の背中。背後で魔理沙が叫んでいた)
魔理沙(映像越しの声)
「どけよ! なんでお前が――っ!」
朝田(三佐の声、苦しそうに)
「……それでも……守るって、誓ったから……だよ……魔理沙さん」
⬛ 霊夢とマクファーソンの会話
マクファーソン准将(映像を止めながら)
『……彼は死んでいない。だが、“証言者”ではなく“証拠”として、我々に大きなものを残した。』
霊夢(真剣に)
『彼の“あの姿”があったから、魔理沙は今、生きてる。そして──
私たちは、魔理沙を助け出す』