表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
179/218

【外の世界の情勢】


【2025年7月下旬】


――報告日時:2025年7月29日 / 幻想郷臨時連絡本部 通信記録より(要約)


■アメリカ:移民政策を巡る国内騒乱

通信提供:CNN国際ニュース(衛星通信経由)

「CNNニュースです、現在ロサンゼルス市街において、移民政策への抗議デモが激化。

参加者数千人が集結し、警察および州兵と激しく衝突。数十台の車両が炎上、

一部地域では治安の維持が困難な状態に。

ホワイトハウスは『国家安全保障上の措置』として、不法滞在者の即時送還を命じ、

全米にわたる移民摘発強化を継続中です。」


霧雨魔理沙(哨戒任務中・通信傍受後)

「外の世界、いよいよバラバラだな。幻想郷のほうがまだ話が通じる分マシかもな」

■ドイツ:対ロ強硬姿勢と国内警察の武装強化

通信提供:ZDFドイツ公共放送

「メルツ政権は警察官にテーザーガン標準配備を開始しました。

治安部隊の即応性向上を目的とする方針に対し、与野党から議論が起きている。

同時に、ドイツ海軍がロシアの“影の工作船団”に対し艦隊50隻を派遣。

監視任務に加え、必要時は拿捕を行う準戦時体制。」


幻想郷臨時軍事連絡部・情報参謀レポート

「バルト海情勢が急変。NATO加盟国の臨戦姿勢拡大。ロシアの動きと連動の可能性あり」

■中東:イスラエル・パレスチナ戦闘激化

通信提供:アルジャジーラ国際部

「イスラエル国防軍、ガザ地区への軍事行動を拡大。

支援船団への妨害作戦にはエリート部隊とサール型フリゲートが動員され、

国際NGOによる食料輸送が阻止された模様。

国際社会からの非難が集まる一方で、イスラエル政府は『安全保障の問題』と反論」


八雲紫(報告書閲覧後の私的記録)

「人間の正義は、立つ場所によって違う。悲しいけれど、もう驚きはしないわ」

■オーストラリア・ウクライナ:対中政策と東欧戦線

通信提供:ABCオーストラリア

「アルバジーニ首相、防衛費の大幅増額と産業再編を掲げた新経済法案を提出。

中国に対抗する軍備増強の一環として、日米豪間の防衛協定を強化中。」


ウクライナ戦線報告(同)

「ハリキウに対するロシアの砲撃・ミサイル・ドローン攻撃が激化。

数日前のウクライナ無人機による施設攻撃に対する報復とされる。

前線は流動的で、死傷者多数」

マクファーソン准将(日誌より抜粋)

「ウクライナは、20年前のイラクを思い出させる。

ただし、あの時より遥かに“未来の戦争”に近い。

幻想郷がこの波に飲まれぬよう祈るばかりだ」

【総括:朝田三佐による連絡会議での発言】


「外の世界は分断と衝突の連鎖にある。

幻想郷は今、歴史上かつてない“人類の対話の余白”になりうる。

私たち自衛官がここにいる意義は、戦うことではなく、

“守る理由を教える”ことにあるのです」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ