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第13章:「紅き館にて:幻想と現実の会談」

【幻想郷・紅魔館】


かつて吸血鬼の館と噂され、妖怪すらも恐れる場所――紅魔館。

この館では各国の話し合いが行われようとしている

パトカーに護衛され先に到着したのは東欧諸国の一国の

ルーマニア代表団だった、その代表団で

若い外交官はこの館見て呟く

『うーむ…我が国の建築様式に似ている…関連があるのか…』その言葉を聞き40代のベテラン外交官が話す


『鋭いな…我が国の調べによるとここは吸血鬼の館と言われているそうだ…吸血鬼の起源は我が国ルーマニアだ

といっても中世国家【ワラキア】だが、あの吸血鬼の

モデルとなったウラド3世が治めていた国だ、関連はあるだろう』そう言い終えると同時にブルガリアの代表団

ハンガリー代表団など東欧の代表団が続々と到着し始めた


NATO・アメリカのM-ATV(耐地雷装甲車)、日本から

軽装甲機動車、欧州各国の外交・警護車両

(黒塗りのベンツやBMW)、そして警視庁が提供した

日本の特型警備車両までが列を成している。その中には

ランドクルーザー300系・73式小型トラックもあった

赤い煉瓦の門の向こうに広がる洋館と、アスファルトと

無線機の響き。上空には長野県警航空隊から

【AS-365・Bell-206】陸自からも【CH-47・UH-2】

を中心に飛行していた

まさに異界と現実が手と手を取り合う地となっていた。


警備に当たるのは、SP(セキュリティ・ポリス)を中心に幻想郷の紅魔館メイド長・十六夜咲夜と、各国のSP

自衛隊の衛生・警備班。アメリカから

シークレットサービス…など様々

彼等の武装は最小限ながらも、緊張感は絶え間ない。


紅魔館・迎賓大広間】


天井の高い赤絨毯の部屋には、各国の代表団が着席していた。彼等は『やぁ、調子はどうだ?』『最近の国内の様子は…』などと談話や情報交換など外交に不可欠な意見を出し合っていた


日本代表:外務副大臣、国連大使、そして自衛隊連絡官

アメリカ代表:駐日米大使、国防総省特使

ドイツ代表:ラムシュタイン基地司令官代理

フランス代表:欧州安全保障担当外交官

NATO代表:マクファーソン准将、マクファーレン中将

幻想郷代表:レミリア・スカーレット(館主)、咲夜、八雲紫、博麗霊夢、アリス・マーガトロイド

周囲には魔法陣による通訳機能が展開され、言語の壁は霊夢の符とアリスの魔法が取り除いていた。護衛部隊も展開してドローンを駆使して紅魔館全体の警備にあたる

このような厳重警戒の中で行われる会談…

外交に臨む彼等のプレッシャー・緊張感は語らずとも

伝わるだろう………


午前9:00 会談が始まると米軍を代表して最初に

マクファーソン准将が立ち上がり、静かに語り始めた。


「我々はこの世界の存在を尊重し、いかなる武力介入も望まぬ。ただ、双方の安全保障と文化的交流を保証する枠組みが必要だ。今日、この地でその第一歩を踏み出せることを誇りに思う」

その言葉には嘘はないように思える、真摯な言葉だった

マクファーソン准将が語り合えると皆が拍手を送った

紫様も微笑みながら応じる。


「幻想郷が外の世界と繋がるのは、実に百年以上ぶりのこと。ならば、それが争いでなく“交渉”から始まるのは、幸運と言えるでしょう」


レミリアはやや退屈そうに紅茶を飲んでいたが、言葉を重ねた。


「……でも一つ、忠告をしておくわ。幻想郷の住人たちは“人間の都合”で動かない。興味があれば手を貸すけれど、支配には屈しない。それを忘れないでね」

外交官『はい、心得ています』

会場が静まり、数秒の間の後、各国代表は軽く頷いた。

なんとも重苦しい雰囲気である

【外の世界:国際報道】


NHK、BBC、CNN、CCTV、ロシア・トゥデイ・ZDF…

各国のメディアが**“幻想郷国際会談”**を速報で報じた。


「日本政府、異界“幻想郷”との交流を正式認可」

「紅魔館外交:吸血鬼の館で結ばれる平和条約か?」

「中国・ロシア、幻想郷へのアクセスを要求か?」

米大統領報道官は会見で「この空間が国際法上どのように定義されるか、慎重な議論が必要だ」と発言。


【中国・北京市:外交部会議】


「幻想郷に日本と米国の軍事拠点が形成されれば、我が国の安全保障に重大な影響を及ぼす」

経済的なメリットも大きい

外交部の報告書には**“幻想郷干渉オプション”**という危険な文言が現れ始める。

 また"間接的統治"という単語すら見られている…

【幻想郷・博麗神社】


一方で、地元住民たちは徐々に外の世界との接触に慣れ始めていた。

村の子供たちは自衛官から「非常用糧食セット」をもらい、霊夢は艦長と一緒に神社の役目について相談していた。


魔理沙は、米兵とカードゲームをして負けていた。


「チッ、やるなあんた! 次は魔法使うぜ!」


「それ反則だろ!?」


『我々はあなた方と違いなんの能力も持ち合わせてませんよ…』


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