表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
133/218

【影の連鎖】


コルバフ大尉が拘束された数日後――


その(ゴールドマン)が遺した“記憶ファイル”は、FOGL(影の行動部隊)により解析され、驚くべき証拠が浮かび上がった。

作戦司令室のモニターに映し出された、ある日本国内の人物の姿に、公安部室長・小野寺は目を細めた。


「……まさか、ここまで入り込んでいたとはな……」

彼の手にあったのは、ある一通のデジタル記録。そこに映っていたのは、日本の現職共産党議員と、革マル派の構成員が密かに面会していた映像だった。


「室長! 見つけました!」若い公安職員が声を張り上げる。「コルバフの記憶ファイルの中に、日本国内の協力者として複数の活動記録がありました! 革マル派と共産党議員……それに北朝鮮系資金の流れも!」


小野寺は即座に命じた。「警視庁公安部、長野県警警備課、京都府警対策班に通達!今すぐ連携体制に入れ!」


幻想郷・博麗神社 同時刻

「また裏切り者……?」霊夢は端末の映像を見て眉をひそめた。「こんなのが、外の世界からこっちにまで手を伸ばしてるのね……」


傍らで資料を見ていた朝田三佐が頷く。「公安庁からも情報が入っています。国内における左派系過激派、それに北朝鮮系の地下組織、両者が連携していた証拠が多数……」


霊夢は真剣なまなざしで言う。「……幻想郷の治安も、もう無関係じゃいられない。朝田さん、協力体制を――本格的に動かしましょう」


「了解です。自衛隊警務隊と公安、警視庁とも連携させます」


韓国・済州島

その頃、済州島のある漁港にて――


暗闇の中、韓国軍特殊戦司令部の部隊が密かに展開していた。

標的は「親北朝鮮系武装組織」の残党であり、革マル派の一部が逃げ延びていた先であった。


「標的確認。作戦開始まで5秒前――」

その場にはFOGL部隊の隊員も展開していた。彼らはアメリカと韓国の情報共有協定の下、秘密裏に韓国軍と共闘していた。


「【UH-60M】ブラックホーク、南西ルート遮断!全員、突入!」

閃光弾が夜空を貫き、火花のように閃く中、裏切り者の一人が拘束される。


その男の口から語られた名前の一つ――それは日本の革マル活動家でもあり、ある左派系議員の元秘書でもあった。


幻想郷・作戦司令部 深夜

FOGL指揮官のマクファーレン中将が無線で報告する。


「裏切り者は複数。日本の政界の一部、イランの武器商人、そしてロシアの資金支援者……全てがつながっていた。コルバフのファイルは、ただの始まりに過ぎなかった」


マクファーソン准将は静かに呟いた。「この幻想郷は、いま世界の『歪み』を映す鏡になりつつある……真に守るべきものは何か、問われているのだ」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ