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四千個のハズレスキル  作者: 向原 行人


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第39話 採寸

 先程思い出したスキルで、こんな事が出来るのでは……と、高さを測る魔法スキルと合成してみる。


「≪スキル合成≫使用。ディテクト・ハイトと手尺採寸」


――『ディテクト・ボディ』スキルを入手。対象の身体情報を得られます――


 これなら、触らずに採寸可能だろうと思ったのだが、大正解のようだ。

 タチアナの防具を作るにしても、動きを重視する戦い方だからサイズはきっちりしないといけないし、とはいえメジャーなんてものも無いしね。

 という訳で、採寸だけしても肝心の防具が作れないので、更にスキルを合成する。


「≪スキル合成≫使用。さくらんぼ結びと洗浄:革」


――『革結合』スキルを入手。革と革を結合します――


 これも思った通りのスキルだ。

 斬る事は出来るけど、縫い合わせる事が出来なかったからね。

 という訳で、早速倉庫へ走り、幾つか魔物を革を増やして持ってきた。


「まずは≪ディテクト・ボディ≫」


 身体情報を取得する魔法をタチアナへ使用し、きっちり身体のサイズを測らせてもらう。


――タチアナ 女 十三歳。獣人族猫耳種。健康……ただし空腹。身長:百六十 体重:四十五 胸:D……――


 ちょ、ちょっと待って。

 目の前にアポクエのステータス画面みたいなのが表示され、タチアナの身体情報がこれでもかと記載されている。

 俺にしか見えていないとはいっても、俺もここまで知ってしまうのはダメだろ。

 とりあえず、採寸に必要な情報がわかったのでスキルを解除し、クレアにタチアナの分の朝食を用意してもらう。

 空腹って書かれているし、知ってしまった以上は放置できない。

 ……もしかして、テレーズも空腹なのだろうか。


「テレーズ。今、お腹空いてる?」

「ううん。朝ごはんはちゃんと食べたよー!」

「タチアナの朝食は何を食べていた?」

「え? お姉ちゃんも食べてたよー。けど、テレーズより少なかったかもー」


 食料は各家庭に充分な量を配ったつもりだったが……もしかして、足りていないのか?

 あっ! クレアに意見を聞いて配る量を決めたけど、獣人族は食べる量が多いんだ!

 俺たちの感覚で分けちゃダメだったんだ。


「テレーズ。今朝はどれくらい食べたんだ?」

「えっとねー、ポテト二つー! おねーちゃんは一つー!」

「他には?」

「それだけだよー?」


 ん? あれ? それだけ? それなら配った食料で足りそうなんだが。


「……ちなみに、パンとかパスタとかは?」

「何それー? いつもポテトだよー?」

「……そういう事か。わかった。何か考えるよ」


 要はタチアナが小麦粉の調理出来ていないという事か。

 最初にクレアが作り方の説明会を開いてくれたけど、もう少し手厚いフォローが必要なんだな。

 それから、テレーズに手伝ってもらい、一緒に魔物の革を切り出していく。

 それから革結合スキルを使うと、切り出した二つの革がくっつき、思い描いた形にする事が出来た。


「タチアナ。ちょっとこれを着けてみてくれ」


 朝食を食べ終えたタチアナがやって来たので、テレーズと一緒に作った胸当てを身につけてもらう。

 本当は上半身を全て守る軽鎧みたいにしたかったんだけど、そこまでの加工は時間が掛かりそうなので、今回は断念した。

 ちなみに胸当ては片側を紐で縛る形にしたんだが……ピッタリみたいだな。

 次は軽鎧と共に、軽くて丈夫なワイバーンの翼で服にチャレンジしてみても良いかもしれない。

 ……革結合スキルで翼がくっつくかは分からないが。


「凄いです。胸の形までピッタリです!」

「……アデル様。服の上から女性の胸の大きさが分かるものなのでしょうか。もしかして、実際にサイズを測って……」

「えぇ。領主様は私のサイズを測ってくれましたが?」

「あ、アデル様ぁぁぁっ! 何て事を!」


 数値データから、タチアナの胸部に合わせて作っただけなんだけど、何故かクレアにジト目を向けられる。

 あっ! クレアは朝食の準備をしていたから、スキルでサイズを測った事を知らないのか!

 違うからなっ!? 手で測ったり、目視というか、凝視とかしてないからっ!

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