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四千個のハズレスキル  作者: 向原 行人


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第33話 ブレアたちの目的地

 夕方……よりも更に遅い、普段なら就寝準備を始めている時間に、ブレアたちと夕食を取る事にした。

 というのも、余程疲れていたのか、ブレア一行が誰も起きなかったためだ。

 もう少し待って誰も起きないようであれば、そのまま寝かせておこうか……という話をしたところでブレアが目覚めたので、夕食となった。


「夕食まで……ありがとうございます。いただきます……って、美味しいっ! こんなに美味しい料理は初めてですっ!」

「わぁっ! ブレアの言う通り、美味しいっ! これは……キッシュですか?」

「えぇ、その通りです。沢山あるので、どうぞ」


 ブレアと僧侶の女性二人がクレアに料理の作り方を聞く一方で、戦士と魔法使いは余程空腹だったのか、凄い勢いで料理を食べている。


「いやぁ……空腹だからという訳ではなく、本当に美味しい料理だ」

「そうですよねー。僕のお母さんが作る料理よりも、遥かに美味しい気がします」

「あの綺麗なお姉さんと、お前の母ちゃんを比べるなよ」


 戦士と魔法使いは旧知の仲といった感じなのだろうか。

 互いに十代後半って感じで、俺と歳は近そうだ。


「お二人は、以前から一緒に活動されていたんですか?」

「ん? いやいや、こいつと一緒にパーティを組むのは初めてだけど、同い歳で家が近くてね」

「そ、そうですね。ヴィンスさんとは幼い頃から、顔見知りですね」


 ん? んー、話を聞いている限りでは、幼馴染って感じなんだが、魔法使いが戦士の事をさん付けで呼ぶのか。

 同い歳って言っているのに。

 魔法使いが顔見知りって言うくらいだし、小学校の時に隣のクラスで顔くらいは知ってる……みたいな感じなのだろうか。

 何にせよ、男女で完全に分かれてしまっているし、パーティとしてはまだまだこれからだというのはよく分かった。

 それから、水浴びは湖しかないので、時間をズラして行くようにとお願いしたのと、朝食の話をして夕食を終える。

 本当はもう少し突っ込んで聞きたい事もあったのだが、既にソフィが眠そうからね。

 この村に……というか、アデルに対して危害を加える様子がなかったので、大丈夫だろうと俺も就寝する事にした。


「この度は誠にありがとうございました。あの、大した物ではないのですが、ボクたちが出来る精一杯のお礼がこれだけで……申し訳ありません」


 何事も無く朝を迎え、朝食を済ませたブレアたちが、泊めてもらったお礼にと、何かの牙をくれた。


「あの、これは?」

「えっと、ワイルド・ウルフっていう魔物の牙です」


 ワイルド・ウルフ!? いやいや、それって中盤の魔物なんだが。

 ワイバーンよりは弱いけど、序盤で戦うには早過ぎない!?


「えっと、どこかで拾ったのでしょうか?」

「いえ。昨日戦って、唯一得られたドロップアイテムがその牙でして」

「戦った!? ワイルド・ウルフって、この辺りに現れないと思うんですけど」

「はい。ご認識の通りで、村の周りには現れませんのでご安心ください。ボクたちは、向こうに見える山の中で遭遇したので」


 いや、向こうに見える山……って、死の山なんだけど!

 確実に序盤で行くような場所ではない。というか、そんな序盤の店売り装備で挑むなんて、無謀過ぎるんだが。


「……あの、ブレアさんたちは何処へ行かれようとされているんですか?」

「あー……えっと、この事は他言無用でお願いしたいのですが、あの山の何処かに古い遺跡があるらしくて、その調査依頼を請けているんです」

「あの山の、古い……遺跡!?」

「えぇ。といっても、まだ見つけられてすらいないんですけどね」


 そりゃそうだろう。死の山の中腹にある古代遺跡って、後半になってから行く場所だしさ。

 ワイバーンやワイルド・ウルフよりも更に強い魔物が現れるので、瞬殺されると思うんだが。

 というか、そもそも序盤では魔族の魔法によって、死の山の登山口が隠蔽されていて、登れないと思うんだけど。


「そもそも、あの山って登れるような道などありましたっけ?」

「それが、無いんですよー。ですので、獣道を歩いているんですが……もしも、村の中で御存知の方がおられたら教えていただきたいのですが」

「いえ。我々はあの山には近づきませんので」

「そうですか。もしも山の遺跡について何か知っている方がおられたら、些細な事でも良いので教えていただけると助かります。では、ありがとうございました」


 そう言って、ブレアたちが死の山に向かって歩いて行く。

 えーっと……アポクエのストーリーは、一体どうなっているんだ!?

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