希望の………
避難場所で、涼は静の行方がわからず胸の中がざわついていた。そこへ次期当主の狗神喜月が冷たい表情で近づいてきた。
喜月
「ああ、やっぱりお前か、涼。ここで何をしている?お前にできることなんてないだろう…」
涼
「……構わないでくれ…」
喜月
「それならさっさと家から消えろ…」
涼
「……」
喜月
「誰もお前を見てない、誰も期待していない」
涼は動かず、静かにその言葉を受け止めた。
泣くのを我慢しながらも、目の奥がじんわり熱くなり、握りしめた拳がほんのわずかに震えた。
それでも、表情は変えず、必死に強さを保とうとしていた。
数分して狗神喜月が去ったあと廊下から行き良いよく音が鳴り響いた…それがちょっどいる中庭へ途切れた。
静
「涼!ここにいるか?返事してくれ…」
涼は少し嬉しくも何も言わなかった事に対しての複雑な気持ちながらも返事する。
涼
「…ここだよ。給事のところにいるよー」
そう返事すると静はすぐにに来た…走ってきた様だ…いや、さっきは走ったか…
静
「…悪い。それ、後でいいか?今すぐに俺と来てくれ…話は途中でするから…」
いつもと違う様子に戸惑いながら頷き静と一緒行く
涼
「…それでどうしたんだよ?ここ一週間も探してたぞ、こっちは…」
静
「ああ…実は…」
そうして静が語り出した事実に驚きを隠さなかった…
涼
「…それ、本当なのか?あんな昔からある絵本に、そんな重要な意味があったなんて…」
静
「俺も最初は驚いたさ…。でも…多分、これが“伝え繋ぐ”には…一番残りやすい方法だったんだと思う。それに…当主なら、いずれ必ず知るべき事実…。それで今日…学園に戻ったら案の定、みんな避難していて…お前を探しているうちに…神蛇家の当主に会ったってわけだ…」
涼
「…でも、神蛇家の当主が僕に何の用があるだろ?」
静
「予想でしかないが多分…再選定…だと思う…」
苦い思い出がよぎり、無意識に拒否しそうになり、涙がにじむ…
涼
「………い、今更…また何を選定するって言うんだ…」
静
「大丈夫…俺も一緒にいる。あの時とは違う」
目的の場所へたどり着くと、静の言った通り再選定だった。
しかし、以前とは異なる方法で試したところ…二人だけでなく、苦い顔の狗神家当主を除いて全員が驚いていた。
その後、その日は僕と静、当主たち、そして学園長が揃った状態で話し合い、気づけば夜中になっていたのだった…




