それは長い、大きな謎
とある場所に幾つもの封印を見守り、楽しそうに今かと今かと待っている人物がいました…その佇まいにどこかに似ている様な親しげな雰囲気を持ちながら威厳がある…
謎の人物
「…ほうほう、そろそろじゃなぁ…やっと解放されるじゃろうか…?誰か来たのう…」
神蛇当主
「…貴方様が…初代陰陽師にして五家の先祖…神狐天狗小様…ですね…探しておられました…私は五家が一人、神蛇家の現当主です…少々現代で…」
神狐天狗小様
「なんじゃ、無粋じゃの…ばばあでも楽しみないもんかのう…」
神蛇当主
「……失礼致しました。…ですが、一刻も争う事態となりまして…こうして足取りを追い願い…来たのです…」
神狐天狗小様
「知ってるおる、ボケが!世界の裂け目が多くの異変に見舞われてる頃であろう…そうじゃろう?」
神蛇当主
「…ええ、その通りでございます……」
神狐天狗小様
「心配なぞしておらん…災厄も現らわれれば"タネ"もまた現る…お前たちがただの節穴じゃろうて…探すとよい"タネ"を…」
神蛇当主
「"タネ"と申しますと…光の種でございましょうか?しかしその様な物は…」
神狐天狗小様
「本当に阿呆じゃのう…"タネ"は必ずとも実際に種ではあらぬ。…すぐに探すと良い…我が転生し半身……」
神蛇当主
「…恐れ申しあげますと…現代では…その…神狐天狗小様の様にお持ちになられている人はおりません…」
神狐天狗小様
「どうせ八代目めの方法使っておるじゃろう?そんなものじゃ真の能力を見分ける事もできぬのじゃ…もう一度試すと良い…我の見極めを…」
神蛇当主
「いいえ、承知致しました神狐天狗小様。
こんな未熟な我々に寛容に言葉だけでお許しを頂きありがとう御座います。では私はお暇させて貰います。ついでに途中から持ってきた御宮(お土産)をどうぞ…では」
神狐天狗小様
「いずれにしろそろそろ近う…終わりが……」
なら私が力を蓄え滅ぼす時を待ちましょう…
それが全ての者の記憶から消えてしまってもーーー
目を閉ざし今だに会った事無い半身を思いながら封印を見続けるのであった……




