表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
テンプーレ  作者: ポメヨーク


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

25/29

ゴブリン討伐。ズバッと解決編⑦

「私が人間と認めたのは、そこの剣士だ」


「ふっ、やはり私でしたか、いいでしょう。魔を滅ぼすのは、人としての責務。覚悟なさい」


 アリベルトは前に出ると、大鎌を一閃して、構えをとった。


「剣士つってんだろうが。大鎌を振り回してる奴が、剣士なわけあるか」


「おかしな事をおっしゃりますね。柄があり、刀身が付いているのですよ、これを剣と呼ばずして、なんと呼べと?」


「パーツごとに語ってんじゃねーよ。肝心なのは形状だ」


「しかしこれは首チョンパがしやすいと、首狩り族のあいだで大流行して、100万いいねを付けた、三日月刀と称される剣でありますし、私としても首狩り族の誇りを守るため、剣士の称号は譲れません」


 また訳の分からんことを。


「バカ言ってんじゃないですよ。見てくださいよ、あちらさん、めちゃくちゃ困ってますって」


 ゴブリンキングはどうしたもんかと、頬をかいている。


「アリベルトさん、あなたはもう少し、人の話を聞くべきです」


 少しじゃ足りない気もするが。


「おお、そうか分かってくれるか。よく分からんが嬉しく思うぞ」


 嬉しさのあまり、ゴブリンキングの顔が明るくなった。その気持ち、分からんでもないぞ。


「そうです、そうなのです。私には聞く力があるのです。受付嬢とは、なにも受付だけが業務の全てではありません、人の話を聞き、問題解決の糸口を見つけ出すための、言わばプロフェッショナル」


「なんだか雲行きが怪しくなってきよったの」


 ゴブリンキングの眉が下がってきた、相当困っているようだ。


「人の噂話に耳を立て、難しい問題は聞き流し、私でも解決できそうな、簡単な問題には積極的に口を出す。そうこれこそ、この姿の私こそが、一番人間らくしありませんか?」


 それでいいのか?


「まったく人の話を聞いていないではないか! 私は剣士と言ったのだ。この鼻糞どもが」


 とうとうゴブリンが立ち上がった。ぜいぜいと、肩で息をついている。

 よく分かる、よく分かるぞ、その気持ち。


「鼻糞って」


 相当ショックだったのか、ピアは魂が抜けたように落ち込んでいる。


「ならば決定的な違いを教えてやろう。魔族にあって、人間に無いものだ」


「魔族にあって」


「人間に無いものですか」


 二人はじっと、俺を見詰めた。


「なんだよ」


「私は冒険者を生業にしておりましたが、今ではメルフィス教の助司祭です。つまりは教会に所属し、お給金も教会から頂いております」


「私は自分の力でギルド職員になりました。言うまでもなく、正規雇用の職員です。給料もギルドから貰ってますし、安定しています」


 それであなたは? と二人が視線で促してくる。


「え、俺? えっと俺は……冒険者かな?」


 ふっと、二人が鼻で笑った。


「サティアさんは恩恵の儀で、無職を授かりました。それは無職という現実を突きつけられたに過ぎません。とても残酷ではありますが、これは変えがたい事実です」


「冒険者の本登録が済んだとしても、冒険者(ひやとい)冒険者(ひやとい)ですからね」


「う、うるせぇ。だったら俺は、この国に12家ある侯爵家のひとつ、ペルガメント侯爵家の生まれだぞ。わかるか? 俺は貴族だ! お前たち平民とは出自が違うんだよ」


「追放されたので、貴族だったの間違いでは?」


 くいくいと眉を動かし、アリベルトは冷淡な声で問いかけてくる。


「ああ、そうだった」


 もう、どうでもいいや。


「さて話の決着はつきました。我々のような、まっとうな者が人間であります」


「単純な話でしたね。なにも人間がひとりとは、言ってませんでしたし」


「お前ら、そこまですることか?」


「当たり前じゃないですか。魔物なんかに、魔族などと、わけの分からない呼ばれ方されたんですよ、気に食わないですよ」


「そうであります。人間の証明など、その者を切り刻んでみて、赤い血が流れるか否かにあります。そして私の予想では、あなたの血は緑色でしょう。さあ、その血を見せなさい」


 びしっと、アリベルトはゴブリンに指を突きつけた。自信たっぷりに宣言しているが、ゴブリンの血の色は赤色だったぞ。


「勝手に話を進めるでないわっ! それになんだ、その恐ろしい証明のしかたは、これだから魔族は始末が悪いのだ」


 とうとうゴブリンは骨の山を蹴り飛ばして、怒りをあらわにした。


「いいか! お前たち魔族は魔力を持っている、そして我々人間は魔力など持ち合わせていない。魔力のない者、それが人間である証明だ」


 ゴブリンキングは怒気を含んだ声で答えると、頭蓋骨を踏み潰した。


「魔物のあなたが人間を語るなんて、ちゃんちゃらおかしいですね」


 言い返してはいるが、ピアは引け腰で指を突きつけている。ころころと気勢が変わる奴だ。


「魔力のない、人間……無職?」


「どうしたアリベルト。難しい顔して、不可解なのは分かるが、そこまで悩むことか?」


「ですがサティアさん。貴方は……。いえ、冷静に受け止めておりますが、あのゴブリンキングの話に、なにか思い当たる節があると?」


 じろりとアリベルトが見てくる。


「いや、それは初耳だな」


「それは……ですか。なるほど、私の勘ぐりに間違いはなかったようですね」


 すっげぇー疑いの目で見てくるな。知らないのは本当の事なんだが。


「どうだそこの男。身に覚えはあるだろう? こんななりだが、魔力は見えるのでな」


 アリベルトを無視して、ゴブリンは話を振ってきた。俺も礼のつもりで返してやる。


「俺もひとつ当ててやろう。お前の本体は、王冠だよな?」


 まっすぐ王冠を見詰めて、俺は答えてやった。


「ほーう、魔力の流れが見えるのか。人間のはずなのに、魔眼持ちとはな、これはおもしろい」


 興味深げに目を細め、にたりとした笑いを浮かべやがった。


「なんと! サティアさんは魔眼持ちだったのですか?」


「えっ? あ、うん。まあそうだ」


 ぐぬぬぬ、と悔しそうに顔を歪めるアリベルト。やっぱり対抗心を燃やしてきたか。


「それならば、私がいったい誰なのか、お前は知っているのか?」


「そんなもんは知らん。だが、したことなら大方の予想はついてるぜ。お前がゴブリンを操ってたんだろ、それと」


 あごをくいっと上げて、奥の部屋を示してやった。これだけで言いたいことは分かるだろう。


「私も錬金術師のはしくれ、こんな時のために、魔力を見るための魔道具は、作ってあったのです」


「ああそうだ。しかし手足となる魔物が、この辺りではゴブリンしかいなくての、仕方なく知能の底上げをしたのだが、魔物本来の本能が薄れ、人間臭くなったのは誤算ではあったがな」


「そこだよ、おかしいと思ったのは。ゴブリンのくせして、べらべら喋るわ、妙に人間味があるわ、なにかあるなと考えてはみたんだが、どうにも分からなかった。なにせ支配されている奴は、操り人形の様に、魔力の筋に絡められている、そこのゴブリンキングみたいにな」


「どうですか? これが私が発明した、魔力眼鏡です」


「なんですかそれ? でっかい鼻のついた、ひげメガネじゃないですか」


 ピアが呆れを通り越して、どこか疲れをにじませた声で答えた。


「なあ教えてくれよ。どんな手品を使ったんだ?」


「魔力の流れが見えても、理屈が分からなければ、それは恐怖でしかないのう」


 あごをさすって、面白がるようにゴブリンキングが笑う。


「見えてます、見えてます。王冠から伸びる魔力の糸が、ゴブリンキングの身体を包んでいるのを、私にも見えていますっ!」


「……本当に見えてます? ふたりの会話に合わせてるだけじゃないですか?」


 ピアは速攻で疑惑を口に出している。

 

「ばか言え、ただの興味本位だ。別にどうしても知りたい訳じゃない」


 俺は剣を引き抜いた。


「それに頑固な駄々っ子でも、おしゃべりにする術は知っているんでね」


「若い者は血の気が多くてかなわん。まあ、しかしそうだな。教えてやらんでもない」


 ゆらりと身体を動かして、ゴブリンキングは構えをとった。重心は後ろへと傾いている。


「失敬な、嘘っこではありません。私の魔力眼鏡は完璧な理論で作られているのです」


「でもそれパーティーグッズですよね。そんな物で魔力が可視化できるなら、世の中苦労なんてありませんよ」


「それは誤解です。これはですね、眼鏡のレンズで魔力の色を見て、鼻でにおいを嗅ぎ分け、ひげで流れを読み取る。このフォルムこそが、魔力を感知するのに理想的な形状だったのです」


「それじゃあ、どんな感じなのか言ってくださいよ」


「むむむむ。色は灰色、においは臭いっ! 魔力の流れは、足下をどろどろ流れるゴブリン特有の用水路。こんなところでしょうか」


 一歩、また一歩と、俺は近づいていく。


「種を植え付けるようなものじゃて、私にとって、支配するとはな」


「種か……なるほどな。はっ、でもいいのかよ、俺にそんなこと教えてよ。随分な自信家じゃねーか」


「知ったところで、お前にはどうする事も出来ぬて。魔力を見れるだけではな」


「……アリベルトさん。いい加減、シカトされている現実を、受け入れたらどうですか?」


「認めたら、そこで試合終了です。私は諦めません。サティアさんが振り向く、その時まで」


 間合いに入った。ここからなら、一足飛びで斬り伏せることができる。


「それよりも人間であるお前が、どうやって魔眼という特性を獲得したのか、そこが不思議なものだ。それこそ1万年以上かけての人類の進化か、もしくは他になにか秘密があるのか、私もそこが知りたいのう」


「さあな、俺が知るかよ」


「なにを言っても、顔色ひとつ変えぬか。して、その眼に映るのは魔力だけか? それとも、もっと別のなにかが見えていたりするのかのう」


 こいつ、含みをもたせた言い方しやがって。


「想像に任せるさ」


「まあよい、他になにかあろうと些細な事よ」


「自信過剰もたいがいにしないと、足元すくわれるぜ」


「そうであります。我々を見くびってもらっては困ります。私達のタッグ攻撃に、あなたは、なすすべもなく敗北するでしょう。何故なら私の魔力眼鏡で、あなたの正体は丸裸になっておるのですから」


 ひげを指で摘んで撫でながら、アリベルトが俺の横へと並んだ。


「…………」


「…………」


「ぷっ」


 静まりかえった空間に、ピアの笑いが、やけに大きく響いた。


「若く健康な身体に、鍛錬を積んだであろう強靱な肉体、そして魔眼持ち。実に興味深く実に良い。まさに私の理想の宿主である。この先、お前の身体は私が使ってやろう」


「そう簡単に支配できると思っているのか? だとしたら随分とおめでたい奴だな」


「どゔじてでずがあぁぁぁぁ。どゔじて私を無視するのですかぁぁぁっ!」


「折れるの早いですねぇ」


 アリベルトは俺の肩に掴みかかって、がくがくと揺さぶってきた。ピアはピアで間のびした、のん気な声で答えている。


「いや、無視はしていない……ぞ」


 相手にしていないだけだ。


「ですが私の魔力眼鏡に対してのコメントが、ありませんではないですか」


「んなこと言われても、なあ?」


「なあって、私に振らないでくださいよ」


「沈黙とは、政治的にも友情的にも、肯定を意味するのですよ。そのような仕打ちを受けるぐらいでしたら、荒らし行為を受けたほうが、よほどましというものです。いえ、それどころか無言の蔑みと比べたら、幸せですらあります」


「ことさらそんなこと言われてもなあ」


 面倒な奴だな。


「そこまで言うなら、お前のご自慢の眼鏡で、あの奥の部屋になにがいるのか、当ててみろよ」


「奥の部屋ですか」


 じっと、アリベルトが出入り口を見詰める。


「死臭を纏いし不吉の影、死の渦へと導く黒い霧。これはこの反応は、奥にはアンデッドがいます」


「ばかなっ! 本当に当てるなんて」


「あっ。当たってたんですね。ちょっとびっくりです」


「ははは。どうですか、私の発明品の素晴らしさは。これで分かっていただけたでしょうか」


「あんなふざけた物と、俺の能力がほとんど同格だなんて、くそっ。世の中なにかが間違ってるぞ」


「気持ちは分かりますけど、落ち込んでいられると、話が進まないので立ち直って下さい」


「そ、そうだったな。あやうく俺までアンデッドになるところだった」


 後ろから、ピアのため息が聞こえてきたが、気にはならなかった。


「ふん! 分かったところで、お前達の行き着く先はひとつしかないわ。でて来い、我が下僕たち。魔族は殺し、人間は生け捕りにせよ」


 くるりと振り返り、どたどたと壁際まで走って下がると、ゴブリンキングは叫んだ。


 ──ああああああ……──うううううう……。


 入口から、アンデッド共が列をなして、押し寄せてくる。アンデッドは近隣に住んでいたであろう村人達に、返り討ちにあった冒険者達だ。

 村人達の腐敗の進行具合いは、誰が見てもアンデッドのそれと分かるが、冒険者達の身体は、まだ綺麗な状態を保っている。


「アリベルト、分かってるよな?」


「はい。ボーナスステージです」


 さすが元冒険者といったところか、アリベルトはちゃんと理解している。


「冒険者のルールだと、とどめを刺した方に権利があるんだよな?」


「はい、そうであります。ですからここは早い者勝ちですね」


「よし、それでいいだろう。俺も異存はない」


「あの、意味が分からないんですけど」


 なんだよ。ギルド職員なら、理解できていて当然じゃないのか?


「ギルド職員だろ? 見て理解しろよ。それよりもピア。合図を頼む」


「ええっと、よく分かりませんけど、分かりました。……はい、ドーン」


「どぉぉーん」


 アリベルトが合図と同時に光弾を放った。光弾は軽鎧を装備した、大柄な男の頭部を吹き飛ばした。アンデッドと化した大男は、地面へと崩れ落ちる。


「あああっ! 俺が最初に狙ってた奴なのに、くっそぉぉ」


「はっはっ。早い者勝ちと、言ったではありませんか」


「だったら俺も、これを使わせてもらうぜ」


 即座に投げナイフを取り出すと、ありったけの魔素を込めて、俺はナイフを投げた。


 1匹2匹3……4……5……6匹。これが限界か、勢いを無くしたナイフは、6匹目のアンデッドの頭に突き刺さって、動きを止めた。


「なんですかっ! そのスイスイ自在に飛び回るナイフは、そんなの卑怯であります」


「お前だって魔法を使っただろ! 俺からしたら、魔法だって卑怯だ」


「ならば己の得物だけで勝負しましょう」


「ああいいぜ。もとより俺は、そのつもりだったしな」


「頑張ってみたんですけど──理解できねーよ」


 ピアが口を挟んできた。その表情は、怒りとも恐れともとれる顔付きをしている。


「見ててもまったく理解できないですよ。なんでそんなに楽しそうなんですか? 山菜採りかなんかだと思ってます?」


「なにって、アンデッド狩りだろうが」


「おやじ狩りみたいに言わないで下さい。それに、さも当然に言うのもやめて下さい。怖いです」


「知らないのか? 新鮮なアンデッドはドロップ率が高いんだぞ」


「そうであります。ですから最初に、獲得品の分配方法を、明確にしたのではありませんか」


「この腐れ外道ども。それは遺品つーんだよ」


 鋭く睨みつけ、ピアが言い放つ。俺達とは感覚のずれがあるようだ。アリベルトも同じことを思ったのか、ひとつ咳払いなどして、ピアへと質問を投げた。


「遺品とは、亡くなられた方の所有物に使う言葉です。そうですよね?」


「ええそうですよ。だから言ってるじゃないですか」


「ずばりお聞きしますが、あれは人間でしょうか?」


 アリベルトが、アンデッドに指を向けて聞いた。


「……えっと、あれは違います。だけど、もともとは人間ですよ」


「そうです。生前は人間でした。しかし今は違います。死んだ者は蘇生したりしません、ましてや徘徊して人を襲うなど、ありえませんし、あってはならないのです。よって狩るべき魔物なのです」


「私の主張は倫理観の欠如ですよ。それに聖女の使う奇跡の力なら、死者のコンテニューもオッケイって聞きましたよ」


「否っ! ここに聖女はおられません」


「それはそうですけど」


「はい! 論破〜論破〜」


「それ、すっごいムカつきますよ。論破もできてませんし」


 たしかに傍から聞いていても、気分のいいものじゃない。


「お待たせしました、サティアさん。さあ勝負の続きといきましょう」


「なんだか後ろめたくなってきたが、いいだろう」


 俺達はいちど視線を交わすと、それを合図に、群がるアンデッドへと駆け出した。


 アリベルトもなかなか速いが、速度では俺の方が上のようだ。

 走る方向が同じなので、目的の奴も同じなのだろう。


「よっしゃあー。この魔術師は、俺がもらったぁぁ」


 俺は魔術師の首を跳ね飛ばすと、すぐさま方向を変えて、次の目標へと駆けだそうとしたが、遅かった。

 アリベルトの大鎌が、相手の首を捉えている。


「くっ。やはり狙ってましたか。しかあーし、こちらの巨乳武闘家は私のものです。──アチョー」


 なんともこの場に相応しくない、かけ声が聞こえてくるが、しっかりと武闘家の頭部は宙を舞っていた。


「ちっ。持っていかれたか! でもな、こっちの重装戦士は、俺のもんだぜ」


 手近な戦士の顔面に、剣を突き込んで、アンデッドを無力化する。


「どうやら位置取りを失敗したようですね。と、悔しがるふりして、私の本命はこっちの尻でかシーフです。そのレアアイテムを寄こしなさい。桃尻ストライクゥ〜」


 大鎌を器用に扱い、シーフの女を、脳天から掻っ捌いた。


「ぬかった。シーフはレアアイテムの所持率が高いことを、忘れていたぜ。ふっふっ。だが残念だったなアリベルト。ここに荷物持ちが隠れていたんだぜ! そこからじゃ死角になってて、気づかなかったろ」


 俺は荷物持ちの男の両足を斬り払い、倒れ込んだところで、とどめの一撃をいれた。


「くうぅぅ。そんな所に隠れキャラがいようとは、ですが私も負けませんよ」


 俺とアリベルトは陣取りゲームのように、アンデッドの群れへと深く斬り込み、分断していった。


「あんたら想像以上にクソですね」


 ピアの主張も理解できる。俺だって後ろめたい気持ちにはなるさ、しかし周囲に遠慮していたら、食っていけないのも事実。これは傭兵時代で学んだ鉄則だった。


「魔族だと思っていたが、お前達は悪魔族のほうだったか」


「私までいれんな」


 かなり焦った様子で、ゴブリンキングが呟いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ