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007 スカウトされたアンジェリカ



「みゃー」


ふわふわ・・・・・パチンッ 。


「みゃっ?・・・・・ふみゃあ・・・・・・みゅう」

「おお・・・ぐっすり眠っちゃった」


尻尾をつまんでも足を持ち上げてぶらぶらさせても、チロ(孤児院によくご飯を貰いに来る野良猫)は全く起きない。


「睡眠効果のあるシャボン玉はかなり役に立ちそうかも・・。変な奴に絡まれた時とか」


大分上手くシャボン玉が作れるようになった。

それで分かった事は、頭の中でしっかり想像しないと、シャボン玉の効果に差が出る事だ。

さっきの爆発効果のあるシャボン玉も、威力の大きさをちゃんと想像したら、ちょっと木の表面が焦げる程度にまで爆発の威力を押えられた。


「意外と頭使うからちょっと疲れちゃった・・」


甘いもの食べたい。

おやつの時間はまだだろうか?

今日のおやつは何かなぁ?



「ええ!?私を貴方方のパーティーに?」


ん?

アンジェリカの声だ。

院長室からだ。


窓辺からこっそり中を覗くとアンジェリカと院長先生、それに知らない人達がいた。


「なんだろ・・あの格好からして冒険者の人達みたいだけど・・」


一人は丸いピアスをつけてて、剣士の姿をした男の人。

後は全員綺麗な女の人達だ。

一人獣人族もいる。


・・・・全員やけにおっぱいを強調させたような服だな・・・・。


「あ・・・何か見た事あると思ったら昨日の『授かりの儀』にいた人達だ」


そうだそうだ思い出した。

この人達も私の事を笑ってくれたっけ・・・盛大に腹まで抱えて・・・。

何でここに?


「是非ともアンジェリカさんを俺達のパーティーに入っていただきたいんです」


え!?

アンジェリカ、スカウトされてるの!?


剣士の男の人の言葉に私は驚いた。


「回復系のスキルを持つ人が仲間になってもらえれば、俺達は凄く心強い。どうかお願いします」

「まぁまぁ・・・これで冒険者の方にお声がかかるのは3人目・・病院からもお声がきて、アンジェリカは引っ張りだこですね」


え、そうなの?

知らなかった・・・!

でもアンジェリカは≪回復魔法≫のスキルを授かったから、彼方此方でスカウトされるのは当然か・・。


「わ、私に冒険者なんて無理です・・。ずっとここで暮らしてて、外の世界の事は何も分からないし・・皆さんの足を引っ張るだけですっ」

「誰だって最初は初心者だ。俺だって初めは右も左も分からない状態で冒険者になったけど、今は心強い仲間もできてシルバーランクにまでなれた。大丈夫、俺達がフォローするから、な皆」


剣士の仲間の人達はこくりと頷くけど、何か・・目が笑ってないような・・。

でもシルバーランクって、凄いランクだ。

そんなに強いのかあの人達。


「今すぐに返事はしなくていい。俺達はあと2週間はここにいる。それまでにゆっくり考えてくれればいい」

「は、はい」

「あのアンジェーロ孤児院から『授かりの儀』に出る子がいると聞いて、この国へ来たけど・・来て良かった」

「え・・・・・・?」



アンジェリカ・・・?

ぽっと顔が赤くなったけど・・・え、剣士のスマイルにやられた?



剣士の人達が帰った後、また別の冒険者が入れ替わりにやってきた。

全員アンジェリカをスカウトしに、だ。


「アンジェリカは孤児院を出てもやっていけそう・・・・私は・・どうしよう・・・」


うーん・・・。


当のアンジェリカを見ると、ぽーっと上の空だった。

あの剣士に落ちちゃった?

・・・・まじ?


閲覧ありがとうございます!

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