表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダブルビジョン  作者: 深瀬優賀
Double World(ダブる世界)
13/32

第十二話 正直後始末が一番大変で苦痛

興味を持っていただきありがとうございます。

さて、今回のオチというか、事後処理について語ろう。


数刻後、警察が突入してきて俺らは保護された。面倒なことに、俺、燕、白梅の3人は主要人物として長々と話を聞かれ、情報の秘匿は取り付けたものの、帰る頃には日が暮れかけていた。


「疲れた……」

「そうね……」

「だね……」


3人揃って疲れた顔して帰路に着く。


「数名倒しただろうに尋問を免れてる名取が恨めしい……」

「そういうところは要領いいわよね、彼は」


ため息が揃った。そこにちょっとした幸せを感じるのは、気のせいだろうか。


「そう言えば、最後の障壁って満月?」

「ああ、出せると思ったら出せてたよ」


暫くは能力の利用法の研究だな。と彼は笑う。興味あることの研究ほど楽しいことはない。


「もうすぐ新人戦だしね」


白梅のその言葉を聞いて満月は思い出す。


「(そういえばそろそろ主人公様の登場か……)」


少し名残惜しい気もするが、早く変わって欲しいものだ。そう思いながら、薄野満月は夕焼けを眺め歩いた。





ちなみに結論から言うと、本編開始日時になっても、主人公こと種咲 実は現れなかった。



♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢


「君には苦労かけるね」

「いえいえ、まあ、眺めてる分には楽しいですよ?」


若い二人の男の声が、暮行く町に小さく溶ける。


「というか、いいんですか?」

「これが最善だからね」

「まあ、そういうことなら黙りますけど。というか、この電話の最中しか認識できないんですけどね?貴方のこと」

「まあ、私がそういう情報を読み込ませたからね」

「取り敢えず、経過は上々です。能力にも目覚め、必要な縁は結ばれ始めています」

「ならばよし。また会おう」


通話は切れた。


このやり取りはただ一人の記憶にしか残らない。

これにて第一章は閉幕。投稿も暫く途切れます。

それでは貴方の気が向いた時に、もう一度逢えることを祈らせていただきます。


お読みいただきありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ