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十 .0

 







 ――――人の血を流すものは、人に血を流される。神が自分のかたちに人を造られたゆえに。



                 創世記9章6節




















「ガァアアアアッッッ!!!」



 奇怪な叫びを上げ、鋭い鉤爪が風を切り飛襲する。


 男性の形をした化けモノの長く強靭な腕が濃紺の修道服と銀糸の長髪を掠め、僅かに散らす、少女。


 躱し、飜る修道服の袖から伸びた白い腕は今にも手折れそうに細く、右手に構えたのは白銀の大口径のリボルバー。


 シルバーのフロントラインには精巧かつ見事な十字架の意匠の彫刻が施されており、そこにはラテン語で"神信ずるに能わず信ずるは銀の鎚と杭なり"と刻まれている。


 白く小さな掌が重厚なグリップを握り、細くしなやかな指先が滑らかな引き金に添えられる。


 一連の動作は流れるような速さであり、何千何万と繰り返してきたかのように自然であり、それがさも当然だと言わんばかりの印象を与える。


 その銃身の撃鉄が跳ね、眩む閃光とともに重音を響す。


 長身のバレルの砲塔から彩飾された煌めく銀装の銃弾が緩やかに回転しながら白煙を巻き、射出される。


 照星から覗く狙いすまされたは怜悧かつ冷酷なる強き金の瞳。


 放たれた弾丸の軌道は寸分違わく、意志あるか如く人に非ずの乱杭歯を剥き出す異形の眉間に吸い込まれ――――











 ――――爆ぜた。













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