見る目がある少年。(自称)
グレイ君、結構毒舌っぽい。
主人公、人間という事を明かします。
助けた少年グレイと一緒に森の中を歩いていた。
「……お前、本当に迷惑かけないんだな?」
『うん!! ……多分大丈夫だよ。』
こいつ……他のガキなら容赦なく見捨ててるぞ。
「……まあ、いい。一つだけ言っておく、お前は俺が人間だと言ってもついて来るか?」
『えっ。それって……。』
とてつもなく驚いているようだ。
それと同時に顔も青ざめて震えている。
『……お兄さんは、人間なんですか?』
ハッ…と嘲笑う。
「そうだとしたら、どうする?このまま一人で生きていくか?俺としてはお荷物が減って喜ばしいが。」
それなら、ネックレスは惜しいがしょうがない。
……流石に俺も子供から無理矢理取ったりしないぞ。
『……何故、貴方から魔族の気配がするのですか?』
そんなに魔族に見えるのか、俺は。
「……ステータスに魔族関係の能力があるからだな。これ以上は言わないぞ。」
『貴方は……信用しても大丈夫、ですか?』
「知らん、足手まといになったり邪魔になったらすぐに切り捨てるつもりだ。」
今度は急に黙りだした……。
……俺らしくなかったな。さっさとこいつの記憶を消してしまおうか。
「じゃあな…
『よかったです……。』
……。
はい?
「おい、それはどういう意味で…
『たくさん見てきましたから……。嘘をいう人。』
「俺は善人じゃないぞ。お前が怪我をしても見捨…
『僕の親は人間に騙されて死にました。さっきだって最初は優しい言葉で…
「とりあえずお前、人の言葉は最後まで聞け……。」
『すんません。でも……
こいつ、三回も俺の話を遮りやがった。
お前はなんなんだ、話を遮るプロなのか?と問いたい。
『お兄さんは、そこまで悪い人ではないと思います。』
「……。」
「…………嘘だろ。」
……俺が悪い奴じゃないだと?
容赦なく見捨てると言っているのに?
『お、お兄さん……。大丈夫ですか?』
「お前の方が大丈夫か……。主に人を見る目とか……。」
『……お兄さんはいい人ですよ。性格がいろいろネジ曲がってそうだけど。』
このガキ……人が黙って聞いておけば、言ってくれるじゃねぇか。
……確かにネジ曲がってるのは否定しないが、性格悪いのも自分でも分かるが。
「……お前。」
『ごめんなさい。でも、お兄さん僕を見捨てず助けてくれたじゃないか。』
いや、それは人の姿をした奴がしかも子供が目の前で死ぬと主に俺の心がモヤモヤするからで……。
『それに、ネックレスの時も気をつけろって言ってくれたし!』
いや、それはいろいろ危なっかしかったからで……。
それとも……こいつが昔の俺に見えたのか。
「もういい。お前の見る目が最高に悪い事だけは分かった。後悔しないな?」
『……うん。自分の見る目を信じてみたい。……まあ、母さん達と一緒の未来は辿りたくないかな。』
……。
「初めまして、彩夏美空だ。……急だが、他の町に行くとしよう。」
『……っ! うんっ!』
まずは、こいつの見た目をどうにかしなくてはな。
主人公の過去とかも書いておきたいな。
若干、グレイ君に親近感を抱いてる模様。やっと名前を教えました。