どうやら異世界に召喚されたようだ。
初めまして、青龍夜空といいます。
容赦がない主人公の小説を書きたいと思ったので書いて見ました。
こっちの話は、少しずつ時間が空いたら書いていこうかな‥‥。
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昔から、人は信じない方だったが……
「これは、一体どういう事だ……?」
説明してやろう。
今日も俺、彩夏美空は、いつも通り学校に行っていた。
そこで、嫌でも目に入る学校のアイドル的存在の四人をうんざりした目で見ていたんだ。
……あいつら、マジでうるさいな。
と思いつつぼーっとしてると、急に教室中に巨大な魔方陣が出現し、目を開けたら見たことがない所に立っていた。……ということだ。
「で?ここはどこで、あんたらは一体誰なんだ。」
『貴様っ!!誰に向かってそんな口をきいているっ!!』
大臣みたいな奴が怒鳴ってきた。
『黙れッ!!! 勇者様に向かって何という事を!!』
『……申し訳ありません。うちの部下が失礼を。あなた様方を召喚したのは、我々です。』
ーーザワ… ーーザワ…
こいつらが俺達をここに拉致してきたのか……。
案の定、皆ざわついてるな。
何か王様みたいな奴もいるし。
ん?でも、今……召喚って?
まさか……
「ここは、異世界か……?」
……いや、まさかな。漫画じゃあるまいし。
だけどじゃあ召喚ってどういう事だ?
『勇者様のおっしゃる通り、ここは勇者様がいた世界でいう異世界でしょう。』
……マジか。どうやらビンゴだったらしい。
拉致られたと思ったが、あの一瞬でこんな見たことないところに来れるはずないのだ。疑いようもない……。
『どうかお願いがあるのです。我等の国は魔族に滅ぼされかけています。どうか勇者様方我等をお救い下さいっ!』
王様が必死の様子でこう言った。
……? 何か違和感が……?
ーーコツッ ーーコツッ 足音がした。
『私からも、よろしくお願いします。どうか……ッ』
突然現れた超絶美少女の方を皆見る。
金色の美しい長い髪に、アメジストの様なキラキラと光る瞳。
顔は、黄金比で整っている。とてつもない美少女だ。おそらくこの国の姫だろう。
『どうかッ!お願いします。私達を助けて下さいっ!』
姫様の美しい瞳から、ポロポロと涙がこぼれ落ちた。
しかし、……俺は見てしまった。こいつ嘘泣きしてやがる。
演技がうますぎて俺以外誰も気づいてないが口元が確かに笑ったのだ……。
姫がこれだ。王も演技だったんだろう。
よく見たらこっちも笑ってたような気がするし、さっきの違和感はこれか……。
まぁ、この国は信用ならない。これは決定事項。
聞き出せるだけ情報を聞いてさっさと出ていこう。
「おい、『分かりました!俺達に任せてくださいっ!』
……。
……は?え、決断はやくね?
いや、会ったばっかだよなコイツら。まだ何も聞いてないよな……?
『しょうがねぇなぁ。 ……いっちょやってやります‥か。』
と赤毛のイケメン、唐宮猛。
『神藤君がやるなら私もっ!』
と茶髪ポニーテール美少女、音鐘砂羅。
『まったく、しょうがないわね。』
と黒髪クール系美少女、日比谷美波。
そして勝手な事を言った我等が馬鹿、
『皆……ありがとうっ!』神藤龍矢である。
いやいや、阿保か。特に唐宮、何が いっちょやってやります‥か だ。
間を置くな間を。ムカつくから。
第一、皆文句言うに決まって……
『神藤達が言うなら仕方ないよな。』 え?
『神藤君が言うなら大丈夫でしょう。』 ちょ‥
『私達は神藤君が言うならなんでも‥。』 まっ‥‥
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……何故こうなった‥‥?
こいつらは、神藤に洗脳されてるのか……?
はぁ、だめだこいつらは役に立たん。
仕方ない一人で動くか。
情報だけ聞きだそう。
「なぁ、この世界には魔法があるのか?あるなら、説明して欲しいんだが。」
『はい、勇者様、この世界には魔法はあります。魔法は基本4属性に分かれており、それぞれ 火 水 風 光 となります。しかし、一つだけ例外があり忌ま忌ましい魔族が使う闇魔法と言う魔法も存在しています。その他にも滅多にいないですがとても強力な固有魔法なるものもあります。』
忌ま忌ましいって、どんだけ魔族嫌いなんだよ……。
「ふーん、闇魔法は人間には使うことは出来ないのか?」
『人間でも、使える者はおります。もっとも邪神に忠誠を誓っている者しか使えないので、我々の国では処刑してしまっています。良くて、奴隷ですね。』
こいつら……。
……本当に邪神を信仰してる奴にしか闇魔法は使えないのだろうか?
どうも信用ならん。
「どうやって、ステータスは見るんだ‥?」
『ん?簡単ですよ。ステータスと唱えるだけでいいんです。ちょうどいい、今からどんなステータスなのか確認してみて下さい。』
これも、定番だな……。
「ステータス。」
【名前】彩夏美空 【種族】人族 【年齢】17歳 レベル 1
【称号】勇者 【スキル】鑑定 言語理解 経験値3倍
【属性】火 水 風 光 闇 【固有魔法】時空間魔法 暗黒魔法
【HP】4115/4115 【MP】5112/5112
……あー。これはまずい事になった。
口が悪いですね、この主人公。だけど、悪い奴ではないんです。