第2話 「立証」
ミカ「うそ、、あっ当たっちゃたね。。」
ミカは藪から棒な出来事の連続にまさに信じられないといった表情だ。
それは俺も例外ではない。
俺「うそ・・・だろ?」
ニュースは、女優柳沼さんの結婚の会見で持ち切りだ。
俺にとってはこれを見るのは「二度目」だ。そして、それは夢の中で見た一度目とまったく同じ内容だった。
ミカ「お兄ちゃん!!すごいすごい!未来予知能力者だよ!テレビにでれるよ!!」
俺「お、おぅ。」
ミカはおおはしゃぎだ。それもそうか。
自分の兄貴が未来の出来事が分かるなんて、それはもう自慢になる。
だが、俺はうれしさではなく、不安な気持ちになった。
そうー「アルティメット星雨ストラトス」だ。
もし、夢で見たことが現実に起きるのだとしたら、あと1ヶ月後の12月23日に人類は滅亡する。
そして、これが民衆に伝わるのは3日前。12月20日だ。
これを少しでも早く伝えなければいけない。誰にー?
どうやってー?
頭の中で、試行錯誤するがまったく良い方法が思いつかなかった。。が、
ミカがいっているようにテレビに出演し、アルティメット星雨ストラトスがおきることを伝えるのが最も近道なのかー?
しかし、、まだ今日の予言があたったばかりだ。まだこれから先の出来事が夢と同じであるとは限らない。
ならばー
俺「ミカ。これから、俺が見た夢が現実に起こることを立証するためにいくつか当ててみせる。いいな? 」
ミカ「うん!!」
そう、まずはこの夢が現実に必ずおきることを確かめなければいけない。
今のところ分かっているのは、
① 未来は変えられる(マリエさんを救えたように)
ことだ。つまり、俺のこれからの行動次第で未来を変えられるかもしれない。
俺「では、まず・・・その1。ミカ。今日は熊さん柄のパンツをはいてきてるな?」
ミカ「・・・・・なっななな」
この反応。どうやらあたりみたいだな。
夢ではこの後ミカが病院で転んでパンツが見える予定なのだ。
俺は、ミカが買ってきてくれたおにぎりを食べながらいう。
俺「ミカ。悪いんだけど、お茶買ってきてもらえるか?やっぱりご飯にはポカリスエットじゃなくてお茶だわ。」
ミカ「・・い、色々ツッコミたいこといっぱいあるけど、買ってきたら説明してもらうからね!」
ミカ「むぎゃっ!!」
ミカが病室を出ようとしたところで、自分の足で自分の足を引っ掛けて盛大に転ぶ。
俺「ほーら当たり。」
パンツの柄は熊柄だった。
・・・・
ミカ「で、変態お兄ちゃん」
ミカが買ってきたお茶を差し出していう。
ミカの眉間にはしわがよっている。相当不機嫌なようだ。
ミカ「これから転ぶって分かってるならいってよー!!めっちゃ痛かったー!!」
俺「ごめんごめん。でもこれで1つ立証できたな」
ミカ「あっ・・」
そう。俺はミカのパンツ柄を当てることができたのだ。
ミカが転んでパンツを晒す前の段階で。
ミカ「っで、でも、だったらパンツ柄じゃなくて転ぶことを当てればよかったじゃん!」
俺「それだとだめなんだ」
俺はマリエさんを急変から救えた事実により、未来を変えられることを知った。
つまり、ミカにこれから転ぶ、ということを伝えればミカはそれに意識して転ばないかもしれない。
そう思っての判断だ。
俺「だって、俺が転ぶことを事前に伝えてたら、ミカは警戒するだろ?今日マリエさんを救えたということは、俺の行動しだいで未来を変えられる、ということなんだ。
つまり、俺がミカに転ぶことを伝えたら、転ばなくなるかもしれない。」
ミカ「そ、そっか。」
俺はミカにそう伝えると、次におきる出来事を思い出してぞっとする。
俺「 ・・そうだったな・・今15:53分か。ミカ、あと30分後ぐらいにいつもの発作が始まるから薬を準備しといてくれないか。 」
ミカ「えっ・・」
ミカはあわてた表情だ。そうだよな。これから発作が始まるなんて予告されても困るよな。
俺「ミカ。そんなに苦しくない発作だったからそんなに心配しなくて大丈夫だ。それより、お前の学校での話を聞かせてくれよ。」
俺は嘘をついた。苦しくない発作なんて嘘だ。この後は想像を絶するくらいの辛い発作がはじまる。
うまれながら俺は突然の発作と体の痺れを持っている原因不明の病気なのだ。命には別状はないが、
外にはでられないような体を動かすこともままならないのだ。車椅子で精一杯といったところだが腕も動かすのが辛い。
ミカ「そっそうなの?よかったー。じゃあ、いつでもお薬飲めるように準備しておくからね。
学校はー」
ミカが楽しそうに学校の話をする。
そして、俺はその内容を知っている。聞くのは二度目だ。だけど、俺は楽しそうに学校の話をするミカが見たかった。
俺の日課なんだ。
俺「・・・うっ・・・ああぁ」
ミカ「お兄ちゃん?!!!」
俺はマリエさんに続き本日2人目の緊急患者となった。
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