Hammer.
明るい光
暗い空を刺す光
吹き鳴らす欲情は
かき消すような豪雨とともに
窓の向こうを
叩き鳴らして
滴る涙はドアの外
太陽の熱は肌に冷たく
雨の熱は肌に熱く
風の熱は心地よく
舞い上がる埃りは核となって
再び地面を打ち付ける
燃え上がる
立ち上がる
プラスとマイナスに導かれて
そそり立つ
落ちていく
飽和した雫が耐えられず
自由落下するハンマーは
トールの声を纏って
遠く
足音を伴って
早く
だんだん
近く
ドアノブに手をかけた
少しピリッとした
纏った小さな誇りは
靴の中に染みている
気持ち悪いくらいに
空は快晴。
遠くは雷雨。
残した暑さは逃げ場がない。
ありがとうございました。