第1話 ようこそ、プロメテウス国際学園へ
「見てください。プロメテウス国際学園がこの日本にやってきました。」
レポーターが興奮気味に伝える。彼女が興奮しているのも無理はない。プロメテウス国際学園。プロメテウス財団の誇る移動型メガフロートの上に建設されたプロメテウス国際学園とそれを中心とした研究都市群。国境を越えて科学の発展に寄与するために生み出された巨大な科学の叡智の結晶。それが日本の首都、東京と交流を持つためにやってきたのだ。普段は公海で活動し、その活動が秘匿されている最先端のその先を行くその学園都市に夢と希望を見ない”人間”はいない。
プロメテウスが火を与えてから人は、文明の明かりを煌々とともし、闇に潜む魔物を蹴散らしてきた。いまや天空の星々でさえ神秘を失い、ただ物理法則に縛られて動く物体に過ぎない。
科学は、神秘を駆逐した。
そう、・・・・・・・・表向きは。
「人はもはや闇おびえる子羊ではない、と理事長様が言ったそうだ。」
テレビが消され浮ついた昼のニュースの再放送が途絶える。夜の静けさが返ってくる。テレビを消した少女は軍服を身に纏い、軍刀を身に着けていた。それは時代錯誤というほかなかったが、それが様になる凛々しさを少女は持っていた。その表情は微笑んではいるものの、そこから感情をうかがい知ることはできない。口ぶりからさきほどのニュースを好意的にとらえているわけではないことだけが伝わるのみだ。
「なるほどな、あれは眩しすぎる。」
机を挟んで向こう側にいた別の少女が悠然と応える。少女は学校の制服のようなものを着ているが、どうにもそれに似つかわしくない威容を誇っていた。底知れぬ笑みを浮かべて、さきほどの少女とは対照的に随分と楽しげだ。だが、その目は学園都市に夢も希望も見ていない。ただ、おもしろそうな玩具が手に入った、そういった笑みだ。
そう、学園都市に夢と希望を見ない”人間”はいない。では、”人間”でなければ?科学の世紀を謳い、神秘を否定する彼らに、否定される側の存在はどう思うか?光を闇が食らうなら、闇もまた光を眺めるだけとはいかない。ここにいる二人はまさしく人ならざる存在たちだった。
「それにしても、貴様は変わらぬな。以前あったときと覇気も、そして甘さも。どうせまたぞろかつぎあげられたのであろう。あの大戦のときと同じように。」
制服の少女がソファーにもたれかかり、軍服の少女を見下すように目をやる。だが、軍服の少女はたいして気にした様子もなく、手元を動かしパチリという音を鳴らした。二人の間には将棋盤が横たわっていた。
「殿下はずいぶんとお変わりになられましたな、見た目の方は。中身は以前とおかわりないようですが。」
「儂を殿下と呼んで首がつながっておるのは貴様ぐらいだよ。不敬な奴め。」
制服の少女が意地悪くつぶやきながらパチリと手を指す。
「私の陛下はお一人ですので、ご容赦願いたい。それとも、お持ち帰りになりますか?」
軍服の少女は素知らぬ顔で言葉を返し、首をとんとんと叩く。
「ふん、儂はそやつが惜しいと思っておるものを奪うのがこの上なく好きなのよ。”陛下”のためなら惜しくもないと思っておる首など要らぬ。……だが、もう”陛下”はいないぞ。貴様が眠っている間に死におった。”人間”としてな。それでも護るか、護国の鬼よ。」
「私は死しても国を守ると誓った身、生きながらえた以上は本懐を果たさねばなりませんでしょう。そして目覚めてすぐに国難が私の前に現れた。これぞ天啓と言わずして何と言いましょうか。」
軍服の少女の目にゆらりと闘志のようなものが燃え上がるのを、制服の少女は見た。この曇らぬ陛下とやらへの心酔に制服の少女は一目置いていた。そこには一片の陰りもない。あの大戦でこの軍服の少女がどれだけの地獄を見たか。インターネットとやらで調べただけでもその種が尽きない。そして、それが恐怖によるものではない、というのがますますもって素晴らしくそして理解しがたい。生前、略奪と恐怖の限りを尽くした彼女にとってはまさしく、値千金の魂であると言えた。宝は奪うのは最高だ。だが、至宝は愛でるだけでも十分な価値がある。
「さて、明日からか、交換留学生とやらは。」
「例の件はご承諾ありがとうございます、殿下。・・・・・・それにしても相変わらずお強い。」
軍服の少女は、しばし盤面を眺めた後、参りましたと手を挙げた。
「なぁに手慰みにな。なにせ、戦争の難しい時代になった。それに、”こいつ”がうるさくてかなわぬからな。」
制服の少女が自分を指さして笑う。
「胡桃さんにもよろしく伝えておいてください。殿下にそのような手抜かりあるとは思えませんが。」
「”こいつ”は”人間”だからな。誘蛾灯に集まる虫の様なものよ。行きたくて仕方ない、という顔をしておったさ。」
制服の少女が立ち上がり、軍服の少女は一礼して、彼女を送り出した。
「さて、これでなんとか目途は立つ、か」
月を見上げながら軍服の少女はひとりごちた。
4月の新学期、月影高校2年生の沖 胡桃は浮かれた気分で目を覚ました。今日はついに待ちに待ったプロメテウス国際学園へ交換留学生として向かう日が来たからだ。だがそんな浮かれた気分は時計を見たら吹き飛んでしまった。
そこからの全力疾走は自己ベストを更新していたと思う。電車を乗り継ぎ、なんとか指定の場所に指定の時間にたどり着いたのである。
「うぇー、吐きそう。」
そして今は完全にダウンしていた。
「(はっ馬を貸してやると言うたのに、断るからそのざまよ)」
「うるさーい!!だいたい”ランチャー”が昨日夜更かししたのがいけないんでしょ!お肌の大敵なんだから」
「(肌か、なら、いいものがあるぞ、貸してやろうか?)」
「要らないわ!ごうつくばりのあんたの物なんか借りたらなにを請求されるかわかったもんじゃないわ!!」
胡桃に周囲の目が向く。胡桃は大した容姿の持ち主ではない。月影高校の割と自由な校風の割には、髪も染めてないし化粧も最低限だ。むしろ真面目な方ではないだろうか。というあたりが胡桃の自己評価である。
周囲の関心は胡桃のそばに彼女としゃべっている人間がいないことに向けられている。そう、厄介なことに、この声は、胡桃にしか聞こえないのだ。はたから見ると素っ頓狂で大きな独り言でしかない。だが、胡桃と会話する”ランチャー”は確かに居るのだ。そう胡桃の中に。
胡桃はもう”人間”ではない。帰り道に怪物に襲われたあの日、怪物に体を引き裂かれたあの日、”人間”沖 胡桃は短い一生を終えた。だが、気が付けば血だまりの中で、胡桃はずたずたになった怪物の死体を見下ろしていた。そして声を聞いたのだ、この偉そうな(実際偉いらしい)内なる声を、自分を己の前世であると語るこの声を。
胡桃はもう”魔物”だ。人ならざる力を持ち、エゴによって世界をゆがめる力を持つ怪物。人が恐れる夜の住人。だが、ただの”魔物”ではない。人間らしい生活に未練を残し、己のエゴのために怪物性を振るいながらも、人と紡いだ絆というかすかな人間性にすがる半端者。”ランチャー”いはく、それを”半魔”と呼ぶのだという。
人狼に吸血鬼、妖精に幽霊、天使に悪魔、宇宙人、魂さえ持つ機械、そして、神話の英霊。世界は”魔物”であふれている。ただ、普通の”人間”は知らないだけなのだ。胡桃はそれでいいと思う。知らない方が幸せなのだ。友人にさえ語れない秘密があるのは寂しくは感じるが、すべてを語り合うのが友人というわけではあるまい。
「(儂を悪魔のように呼ばわるとはな。そもそもこのチャンスをくれてやったのはこの儂だというのにな)」
「(ぐぬぬぬ。あ、り、が、と、う、ご、ざ、い、ま、す。)」
プロメテウス国際学園への交換留学。政治力も財力もない学生がこの権利を手に入れるのは大いなる幸運が必要だ。プロメテウス国際学園は普段は公海を中心に活動しており、物資を補充するときだけ、各国の領海へ現れる。そしてその間だけ交換留学生を受け入れるのだ。今回のプロメテウス国際学園の航路をつかんで、日本にわざわざやってきた外国の学生たちさえ居ると聞いた。そして、こんどはいつ日本に来るかも分からない。そのうえ、交換留学生になるには審査が必要なのだ。その基準はプロメテウス国際学園の企業秘密であるらしく、前述の学生たちの親がいくら金を積んでも通らないことはざらだという。
プロメテウス国際学園への留学経験はいろんな意味で価値がある。世界の最先端のその先を行くといわれる魔法のごとき科学技術に触れること。そして世界に冠たるプロメテウス財団の未来の重鎮と知り合いになれること。また交換留学生の出身でプロメテウス国際学園への就職者も多くいるという。いずれにせよ、ありていに言えば人生のアドバンテージになるのは間違いない。
胡桃も”ランチャー”どうやってかその話を持ってきたときには驚いたが、”ランチャー”には迷惑をかけられっぱなしである。ならば、すこしぐらいいい思いをしても良かろう。最先端科学とやらには大した興味はないが、未来のプロメテウス財団の重鎮と”お友達”になっておくのは悪いことではあるまい。就職活動とかにも有利だ。OKこの風に乗るしかない。というのが胡桃の結論であった。
”ランチャー”と胡桃の境界は曖昧であるが存在する。胡桃が寝ている間に”ランチャー”が体を動かすこともあれば、胡桃が起きているときに”ランチャー”の人格が眠っていることもある。同時に感覚を共有していることもある。そのため、”ランチャー”の深い思惑までは胡桃にはわからない。”ランチャー”は野卑で尊大で刹那的だが、同時に狡猾だ。おそらく、”ランチャー”は胡桃の思考と嗜好を理解したうえで、己の思惑に乗せているのだ。だが、警戒するに越したことはないとはいえ理解できないことは理解できないのである。という割り切りが胡桃にはあった。
何事も深く悩まないのが、胡桃の美点であった。これだけは”ランチャー”にも(皮肉交じりに)褒められたことさえある。
「……え?マジ?」
だが、人間である以上、許容の限界というのは存在する。流石に目の前にある謎の装置がプロメテウス国際学園へ転送する空間転移装置だと言われたら誰だって言葉を失うだろう。
「はい、こちらのゲートをくぐっていただけば、学園のターミナルへと転送されます。」
常識的な手段を思い浮かべていた胡桃は改めて、驚愕の念をもって見上げた。空間をつなぐ、と心中でもう一度言ってみる。プロメテウス国際学園の技術は最先端科学のその先を行く、とは聞いていたが、まさかこれほどとは。まるでSFである。集まっている他の学生たちも、ざわついて……いなかった。
驚嘆の声はあげながらも、それを受け入れて入っていく。
「(気づいたか、ここはもはや奴らの腹の中よ)」
内なる声に、違和感が確信に変わる。ここはもはや”地球”でありながら”地球”ではない。空間転移などという超科学がまかり通る異世界なのだ。
「(”ランチャー”、知ってたわね)」
「(最先端科学のその先の科学など”地球”に存在するわけがなかろう、たわけ。)」
内なる声に気を取られている間に、なかなかゲートに入っていかない胡桃を担当者が訝しんだ眼で見ていた。胡桃はその視線から目をそらすように、ゲートに足を踏み入れた。
妙な浮遊感のあと気が付けば、海の香りがした。少し遠く見渡すと一面の海と聳え立つ金属の壁、そして『Prometheus International school』と大きく書かれた校門があり、知覚に目をやると自分の足元にあるのと同じような装置がいくつも見える。校門には同じような装置から人が現れてはぞくぞくと集まってきている。おそらく日本全国から集められた交換留学生たちだ。
「(あれ?ということは、日本全国にあの空間転移装置がある?)」
「(だろうな。)」
「(結構ヤバくない?)」
「(やっとか、能天気め)」
「(……今、ここで壊せない?)」
「(戦略的価値を考えろ。何の備えもないわけがなかろう。)」
”ランチャー”の言葉に胡桃は苦い顔をして、校門へと歩き始める。あれほど輝かしく見えた学園は今や自分を飲み込もうとする大きな口を開けた不気味な怪物にさえ見えた。
その怪物の口の前で、何やら人だかりができていた。いや、人がその場所を避けるように流れている。
「(よし、行け。)」
「絶対厄介ごとじゃない。」
そういいながら胡桃は、その人が避けていく中心へと近寄っていく。結局、好奇心が勝ったのだ。この辺は”ランチャー”が前世であるのもあながち間違いではない、と胡桃も思う。
人の流れに逆らっていくと、そこにはぼろぼろの服を着た少年がいた。少年は虚ろな瞳で校門を眺めてぼーっとしている。ときどき、校門に入っていく生徒を見とがめたように首を動かすが、すぐに興味をなくしたように視線を外す。確かに不気味だ。まともな人間とは思えない。
関わり合いにならないようにしよう。そう決めた胡桃の横を一人の少女がすり抜けていった。冷たい表情だ、というのが最初の印象だった。目の前でトラックが衝突事故を起こしても眉一つ動かさないような、そんな超然とした雰囲気を受けた。銀色の髪に、青い目をした不思議なその少女が、あの少年の視界に入った時だった。少年の動きは、今までとは違い獲物を見つけた獣のように素早かった。少年は無言でその少女の腕を握ったのだ。
「やめなさい!!」
「(よしておけ)」
”ランチャー”の制止の声が聞こえるが、気にしない。周囲の目がこちらを向くが、これも気にしない。不審者がいきなり、手を出したのだ。これを見過ごすという選択肢は胡桃にはない。
「その手を放しなさい!!」
とりあえず手に持っていた鞄を勢いよく振り下ろす。どの程度ダメージがあるかわからないが、これで怯めば上等である。
「!!」
突然殴りかかられた少年は驚いたのかその手を放した。胡桃はその隙に少女の手を取って逃げ……れなかった。
「え?」
確かに少女の手を掴もうとした胡桃の手は、何の感触もなく少女の手をつかみ損ねたのである。まるで、実体がない幽霊か雲でもつかもうとしたかのように。
「あなたは勇敢ね。けれど、大丈夫。私はいま、とても感動しているから。」
少女は少年に掴まれていた手を反対側の手で慈しむように撫でながら言った。
「さぁ、おいでなさい。」
そういって少女は少年の手を差し伸べ、少年は胡桃にちらっと目をやってからおずおずとその手を取った。
「(あれー、これもしかして関わっちゃいけない系の人?)」
胡桃には理解不能な世界がそこには広がっていた。胡桃自身も友人に話せば一笑に付される程度の身の上ではあるのだが、それを鑑みても異常だった。初対面っぽい二人の少年少女がラブでロマンスな謎の雰囲気を生み出しているのだ。”ランチャー”の制止、はまさかこれを予見してのことだろうか。だとしたら慧眼であると言わざるを得ない。流石は自称、史上最大の英雄である。
「あら、ウラジミールさん、そんな小汚い人とラブロマンスですか?」
背後から声がした。胡桃が振り返るとプロメテウス国際学園の制服を着た少女が居た。悠然とした雰囲気を纏った、まさしくお嬢様という感じの金髪碧眼の少女だった。言葉の端々から自信があふれ出ている。
「小汚いペットを飼っているジークリンデさんらしからぬ発言ね。」
「なんですって!!ふっ、ちょうどいいわね……あなたに序列入れ替え戦を申し込みますわ!!」
「あら、まだ理解していないのかしら。私には勝てないことを。」
「その涼しい顔をふっ飛ばして差し上げますわ。」
”序列入れ替え戦、合意とみなします”
どこからともなく電子音声が響き、周囲を光のドームが包み込む。
”バトルフィールドセットアップ!!”
金髪の少女、ジークリンデが当然のように雷を纏い、宙へと浮かぶ。ウラジミールと呼ばれた少女の方はただ静かにそれを眺めている。
「なっ!!こんなところで魔獣化したら……!?」
胡桃が驚いてあたりを見渡すが、誰も気に留めた様子がない。夜の世界について何も知らない者が魔物の力を目撃することは、その自我さえ揺るがす。信じていた”常識”が崩れ去ることは、それほどまでに大きな影響を与える。それ故に、魔物の力というのは秘されなければならない。それが”地球”のルールだ。だが、まるで見世物でも見るかのように、周囲には人だかりができていた。恐怖の欠片もない緊張感のない顔。ルール化された魔物同士の決闘を許容する。おそらく、それが、この学園の世界律なのだ。
「いつものでいいのかしら?」
「ふっ、もちろんでしてよ!!」
「二人とも動かないでね、私の近くが、たぶん一番安全だから。」
ウラジミールは振り返らずに少年と胡桃に向かってそう言った。それを合図にしたかのようにジークリンデから引き絞られた矢のように電撃が放たれた。空気を裂く強烈な雷鳴と共に電撃はウラジミールに迫る。だが、ウラジミールは微動だにしない。そも、稲妻を避けるなど人の技ではないが。
そして、電撃はウラジミールの前で敢え無く霧散した。
「芸のないことね」
「ここからですわ」
ウラジミールの周囲には小型のナイフやフォークから金槌に釘、これでもかというぐらいの金属製の製品が浮かんでいた。さっきの電撃は無力化されることを想定したただの目くらましで、こちらが本命なのだろう。むろん、胡桃の目から見てもあれは当たれば一撃必殺の威力ではあったが、あの程度を捌くのは想定内らしい。
「あなたの無敵っぷりは承知していますわ。でも、これだけの量と質に対処できるかしら!!」
ウラジミールの全方位から彼女に向かって金属製品が射出され、ジークリンデの両手からは電撃が放たれた。いくつかはその射出速度からプラズマ化するものさえあった。切断、打撃、刺突、熱に電撃、ありとあらゆるダメージがウラジミールを襲う。
「勝ちましたわ!!これでひとたまりも……」
「これは……確かにおもしろい芸を覚えたものね」
ウラジミールは笑っていた。制服にすら傷一つつかず、その手からはジークリンデが射出した金属製品が零れ落ち、金属音を立てて床に落ちる。
「そんな……」
ジークリンデが膝から崩れ落ちたのと、電子音のブザーが鳴り響いたのは同じタイミングだった。
”タイムイズオーバー、勝者、序列1位『完全世界』”
「では、ごきげんよう。」
「くーっ!!覚えてらっしゃいな!!」
そう言ってウラジミールは何事もなかったかのように、さきほどの少年の手を取って歩き始める。
「(だから言ったであろう、やめておけ、と。貴様など及びもつかぬ魔物だぞ、あれは。)」
「(知ってたなら教えなさいよ。)」
ウラジミールは胡桃の横を通り過ぎるときに笑って言った。
「プロメテウス国際学園へようこそ、騒がしいけど、よろしくね。」
ビーストアナライズ№001
沖 胡桃
「ふっ、私はともかく、私の前世を甘く見ないことね!!」
転生者/伝説の英雄
絆:稲生 みのり(友人)
エゴ:悪を見過ごせない
月影高校2年生。深く悩まない行動派。
プロメテウス国際学園への交換留学生に選ばれる。
自称、史上最大の英雄、通称”ランチャー”の転生体。
”ランチャー”の宝具を借りて戦うが、武勇に優れるわけでもなく、魔術が使えるでもない彼女は魔物としてはたいして強くはない。
自分の知らないところで”ランチャー”が暗躍していることが多々あるのが悩み。
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