チュートリアル
野原・・・草原のほうがあってるかな?私の目の前にはアントニー。とりあえず話しかけよう。
「ここで、ですか?」
『うむ。まず少し先にいるエルーザから荷物を受け取ってきてほしい。』
なるほど、こうやって進んでいくのね。行ってきますと返事してアントニーの指差したほうへ進んでいく。するとそこには小さなお店が、そして女の人がぽつんと立っている。
「こんにちは。アントニーさんから荷物を取ってきてほしいと頼まれた者ですが」
女の人、エルーザさんに声をかけると彼女が微笑みながら大きなかばんを1つ指差して
『これですよ。ちょっと重いけれどがんばってね。』
荷物を受け取りながら気になったのでちょっとエルーザさんに質問を
「ここでいつもお店を?」
『いいえ、臨時での露店ですよ。ここでは初心者ポーションや初級製作道具を販売してるの。もちろんどこの町も道具屋でも購入できるものですけれどね。』
そこに置かれた台の上には緑色のポーションやいろんな道具が並んでいる。
なるほど・・・これもチュートリアルで必要となることかもね。お礼を言って荷物を受け取りアントニーの所に。うん、何入ってるのかわからないけれど重い・・・
アントニーの所までたどり着き荷物を渡す。するとピコンっという音がどこからか聞こえその後
《荷物を受け取ろうを完了しました。筋力値がアップしました》
1つ目クリアしたのね。筋力値は重いもの運んだからかな?
アントニーが荷物をかばんから出している。中身は武器類。重くてあたりまえよねぇ。片手剣に小さな盾、弓矢に短めの槍に鋲のついた手袋みたいなもの短剣に杖が二種類。ロッドタイプとタクトタイプね。
『この中から好きな武器を1つ選びなさい。選んだら装備するように。』
ここで武器貰えるのね。どれにしようかなってもう決まってるけどね。
ロッドを選び手に取る。それだけで装備完了なんだけどね。すると今度は同じかばんから革のベストを出して手渡される。魔法職だからね鎧は無理ですもの。それも装備・・・着てみる。ただの茶色いどこにでもあるベスト。防御力+1だそうです。武器のロッドはただの長い木の棒。若干の攻撃力補正魔法力補正つき。誤差程度ともいうけれどね。
《装備を手に入れようを完了しました。》
これで2つ目ね。次は何かしら?
アントニーの後ろに小さな角の生えたウサギが1匹現れた。攻撃関係のクエストかな?
『武器を使い倒してきなさい。』
あたりみたい。でもまだ魔法は使えないのね・・・とりあえず近づいてっと殴りつければいいのかな?一度目は避けられちゃった。狙いを定めてって飛びかかってきたぁ!直撃は何とか避けれたけれどちょっと掠っちゃった。私のHPはちょこっと減ったみたい。気を取り直してエイッと・・・今度は当たったよ。さすがチュートリアル用一撃で倒れちゃった。そのまま光の粒子になって消えてしまった。
アントニーさんのところに戻るとまたまたウサギが出現。
『次は魔法スキルを使って倒すように』
ウサギに向き合って火の魔法を選択。杖を掲げて意識を集中
「ファイアーボール」
ウサギに火の玉が直撃。黒焦げになっちゃった・・・かわいそうって自分がしたんだけどね。ウサギのHPはもう残っていない。光の粒子になって消えてしまう。
《敵を倒そうを完了しました。剥ぎ取り用ナイフを手に入れました》
これで3個目終了。そろそろ終わりかな?
『ここに1000Gがある。エルーザの店で錬金術用初心者製作道具を買ってくるように。あと茂みには薬草があるから先に採取をするように。』
袋に入ったお金を受け取りまずは茂みのほうへ、あら?採取ポイントにマーカーが色は黄色。マーカーの色に意味あるのかな?とりあえず採取しよう。薬草が1個・・・近くにあと2ヵ所あるから全部とって薬草3つ。さてエルーザのお店に行きましょう。
「エルーザさん、錬金術用初心者道具くださいな。」
『初心者道具は全部300Gなのよ。はいどうぞ』
会計ってどうするのかしら?と思っているとトレード用ウィンドウが。私用の所に300G移すともう1つのほうに道具が。OKボタンに触れると買い物終了。私の手には錬金術の道具が、袋の中から300Gが減っている。数えなくていいから便利ね。
エルーザさんにお別れを言ってアントニーの所へ戻ってきました。次は何かな?
『では錬金術を使い初心者ポーションを作ろう。』
あれ?ポーションって調合じゃないの?すると肩の子猫が教えてくれました。どちらでもできるんだって。
薬草をすり潰してフラスコの中に入れて、魔方陣の書いている布の左側に置く。右側は何も置かない。完成品がそこに出てくるらしい。・・・瓶いらないのね。
セットし終わると選択肢が。初心者ポーションを選ぶと〔フラスコの線まで水を足してください〕という表示が。道具の中になぜか水が。見てみるとただの水らしい・・・これしかないし使おう。
慎重に線まで水を入れると〔魔力を注いでください〕。魔方陣の両端に手を置いて少しずつ魔力を送ってみる。MPが減少して魔方陣が光る。光が消えると右側に初心者ポーションが。完成したらしい。
《買い物&製作しようを完了しました。レベルが1上がりました。Spが2増えました》
そろそろ終わりかな?最低限のことは習ったと思うけれど・・・
『では最後に召喚魔法でモンスターを召喚しよう。ただし、私はサモナーではないので戦い方までは教えられない。そこは自分で工夫するように。』
それもそうだよね。何でもできるんじゃそれ専用の師匠NPC要らなくなるものね。
召喚魔法を選択、すると選択肢が2つ。ウルフと一角ウサギ。一角ウサギはさっきのだから多分ウルフが最初から召喚できるモンスターなのね。確か数種類からランダムで決まるってサモナーの情報の所に載ってた気がする。ということでウルフを召喚。召喚するとまず名前を決めるらしい。う~ん・・・かっこいい名前がいいなぁランディにしよう。登録してっと・・・
『ウルフか。召喚モンスターは基本的に出会ったことのあるMOBが召喚できる。サモナー同士親交を深め種類を増やすもよし、多くの場所を訪れるのもいいだろう。これは初めての記念にやろう。』
アントニーから革の首輪を貰ったのでランディに装備させて。
《召喚魔法を使おうを完了しました。これですべてのチュートリアルが終了しました。マジックバッグを手に入れました》
これで終わったらしいのでアントニーにお礼を言う。
『わからないことがあれば冒険ギルド、生産に関しての質問はそれぞれの店に行けば教えてもらえる。たくさんのよい出会いがあることを祈っているよ。』
その言葉を最後に景色が反転してもとの広場に戻ってくる。そういえばマジックバッグって形選べないのね・・・そうつぶやくとリンちゃんが一度だけ形状変化できるって教えてくれました。なので邪魔にならないようにウエストポーチ型に変更。リュックより出し入れしやすくてショルダーバッグみたいに手が塞がったりしないからって理由。大きさは関係なくて生き物以外なんでも入るみたい。一種類につき99個まで初めは10種類まで。課金すると戦闘中以外出し入れ自由な異空間倉庫が手に入る。あとは拠点を作って物置部屋を作るかな?拠点はまだまだ先の話。ポーチはレベルが5上がるごとに1種類ずつ容量が増えていって、ついでに異空間倉庫とポーチの中身は時間経過しなくなる。要するにいつまでも新鮮、料理は冷めたり温くなったりしないってことね。便利よね。
さて、チュートリアルも終わったしログアウトしようかな?レミィはもうログアウトしてるみたいだし。