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写本2

「本を出版したことがあればわかるけれど、出版する際にはいくつもの校正を著者と編集者との間で行うの」

すみれは最初に編集者に渡して校正が行われた原稿を初校、2回目の校正を再校といったりする、と教えてくれた。

「校正が済んだ紙は真っ先に捨てられてしまうのが普通なの。去年は先生が本を出したから、チェックで何度もみたけど、外に出してはいけないというので必ずシュレッダーにかけたの」


そういえば、大学のレポートを出してなかった。期限は過ぎている気がしたけれど、出さないよりはいいだろう。

「そういうことで、もしかしたらそういうゲラみたいなものが見つかって、本に綴じたのかもね」

「内容は何が書いてあるの?」

「分からないわ...ちょっと専門的な言葉が多いし、読めても内容がすぐに頭に入ってこないの。そもそも古英語だし。多分」

古英語というのは、日本語の古文みたいなもので、現在とは単語も含めて相当使い方が

違う。


「大学に持っていったら?漆原先生、たしか異教とか古英語とかわかる先生だったと思うけど」

「漆原先生のレポートまだ出してないんだ...こっそり出すつもりだけど...ちょっと頼みにくいなぁ」

彼女はすごく変顔で僕にチョップした

「レポートだせや!」

 

「もし直接漆原先生に聞くのが難しくても、図書館できいたらいいでしょ」

そう、僕たち2人が在籍している学校は最近地震工事が終わって内部も改良された図書館があって、ここの司書何名かは書名や内容、どこにあるかにいたるまでほとんど把握している。

 図書館といったときに想像する市立図書館と比べると、大学図書館の蔵書数と専門性は桁違いといっていい。

大学の図書館の蔵書は一般には公開されていないことが多いけれど、学生なら使えるはずだ。普段はせいぜいレポートのための本を借りるぐらいの用しかないけれど、こういったときには頼りになりそうだった。

 一週間ほど過ぎてしまったレポートの印刷をして僕は大学へ向かった。


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