紙飛行機
単なる紙が1つの飛行機となる。
単なる紙が1つの想いとなる。
その紙は、チラシでも新聞でもレポート用紙でも、成績表でもトイレットペーパーでも構わない。
順番通りに織っていくことで想いが募っていく。
今できた、1つのボーイング。
ホンモノより極小だけど、気持ちはホンモノよりずっとずっと大きい。
外に出て、フライト。
ボン・ボヤージュ! グッド・ラック!
飛べ!飛べ!
どこまでも飛んで行け、私の想いよ。
君の元まで
空港という名の現在地点が出発場所。
到着場所は君という名の空港。
私の想いは、大きな大きな飛行機に託され飛んでいく。
君に気付いてもらうとか受け入れ拒否とか関係ない。
ただ、君へ飛ばしたいだけ。君のところへ着陸したいだけ。
管制センターが連絡を入れる。
このあと、雨があると。
そんなことは想定内。雨が降ろうと雪が降ろうと、雷が落ちようと、積乱雲や台風があろうと
私という名の飛行機は壊れない。
また管制センターが連絡を入れる。
着陸は無理だと。
無理であっても強制的に着陸する。危ない状況であっても。
君のもとへ届いたとき、飛行機は無傷だったのか怪我があるのかはまだ知らされていない。
だけどね、着陸したってことは私の耳に届いたよ。
そのとき、君が大きな心で、手を腕を広げて待ってくれていたらいいな。