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帝都の塔:翻訳と秘史

作者:TEKA
最新エピソード掲載日:2025/10/26
血塗られた象牙の行方

闇と硝煙に包まれた帝都の夜。激しい雨が、崩壊した建物から立ち上る土埃を押し流している。
瓦礫の上を、血を流しながら這う人影が一つ。「帝都の塔」の残骸だ。
「……暁、逃げて……!」
か細い声が、崩れた石材の下から聞こえる。その声を無視し、彼は握りしめた象牙の延べ棒を、さらに強く、自らの掌に食い込ませる。象牙には、日本語と朝鮮語の言葉が刻まれていた。それは、かつて「力」を生み出した魔法の残骸。
彼は知っていた。この象牙は、もう二度と帝国の道具にはならない。
彼は、追手の足音と、遠くで響く軍靴の音を聞きながら、一つの疑問を繰り返す。
「あの時、久世教授を殺さなければ、何か変わったのだろうか?」
もう立ち上がれない。しかし、胸の内に燃える炎は消えない。
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