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第十一話 幸せはあるだけ良い


 現在、俺は先輩とラブラブ放課後一緒に帰りましょうの会を開催している。


 え?それはなんだって?


 ったく……先輩とのラブラブな時間に水を指しやがって。


 簡単に説明するとお互い時間が合う火曜と金曜のみ俺は先輩と一緒に帰ってるのだ。


 幸い、家の方向が一緒だからね。

 それはもうイチャイチャラブラブしながら。

(俺の主観です。)



 いつもは先輩の可愛すぎる顔をみてニヤニヤしている俺だが今日はそうはいかない。


 なぜなら、先輩へプレゼントするため買い物に誘わなくてはならないのだ。


 おっと今、一緒に帰ってるんだからそれぐらい簡単に誘えるだろ!!

 とか思ったそこのあなた……

 おめでとう。あなたは女性を誘ったことがないのでしょう。


 人を刺すのはこのくらいにして本題に入ろう。


「先輩、今日も可愛いですね。」


「そう、ありがとう。」


 まずはジャブ。

 しかし、最近は先輩に可愛いと言っても照れてくれないのだ。

 もしかして、言い過ぎたのか……

 それとも付き合ってもないのに言い過ぎて引かれてるのか……


 あぁでも、気にしないから。

 思ってること言わないと俺死んじゃう病気だから。


「要くん。いつも可愛いって言ってもらえるのは嬉しいんだけど……今は私、気持ちに応えられないと思うんだ。家の事とかいろいろあるし……もちろん、要くんが嫌いってわけじゃなくて、むしろ好きなんだけど……」


 先輩に前も似たようなことが言われたことがある。

 今は誰とも付き合えないから……他にいい人いると思うよ。と


「先輩と付き合うための打線的な可愛いじゃ無いんですよ。もちろん先輩と付き合えたら嬉しいですけど、今は先輩から好きなんて言われただけで満足どころか死んでもいいくらいです。」


 お互い、少し照れくさい言葉を交わしたあと少し気まずい空気が流れた。

 別にいやな感じの空気ではない。

 例えるならバラ色?ピンク色?な空気だ。

(俺の主観です。その2)


 そんな空気の中、先輩は少し気まずそうに口を開いた。


「あ、そうだ。そのネックレス。付けてくれてるんだね。プレゼントした身としてはうれしいよ。」



 そう、それは先輩との空気に浸っていた俺に当初の目的を思い出させる一言。

 何ならナイスパスでもある。


「えぇ、先輩から貰ったものですから。親の形見のように大切にしてます。」


「別にそんな大切にしなくても……」


「いいえ、先輩からのプレゼントにはそれくらいの価値があります。」


 俺からしてみれば宝物なのだ。


「でも、最高の物を貰ったのに俺は先輩に何もあげれてなくてそれだけが今心残りなんですよね。」


「そんな、いいよ。」


 良くないです!!!

 俺は愛を言葉だけでなく形としてあげたいんです!、!


「それで、俺からも先輩にプレゼントしたいんですけど、女性にプレゼントなんてしたこと無いので何が良いかわからなくて……」


 全く情けない話である。


「だから、これから一緒に買い物に行きませんか?そこで俺からプレゼントさせてください!!」


 更に情けない言葉である。

 しかし、これが俺の精一杯。

 許して……


「そこまで、言ってくれるなら。幸いこのあと時間あるし…お言葉に甘えちゃおうかな。」


 YES!!!

 これで先輩とのラブラブデート決定。

 もちろん、当初の目的は忘れない。



 でもほんと幸せすぎて逆に怖いよ……


 まぁ、人生なんて幸せになるのが目的なとこあるし良いか。

 かの阿良◯木くんもあらゆる幸せはその人にとって丁度いい見たいなこと言ってたし。

 幸せな今を大切にするよ。


 次回、先輩とのラブラブデート(仮)


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