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中学生活1日目

あの会話から1週間の月日がたち今日から中学校の入学式だ。俺は小学生の頃と同じようにリムジンで学校に向かう。中学生の制服はブレザーでスカートも少し長めだからまだ落ち着く。ただ4月と言うこともあり少し風も吹いてるためめくれないように気をつけながらリムジンが止まってる方に行く。妹はどうやら身支度を整えており既にリムジンの中に座っていた。


「お姉ちゃん遅いよ!!」

「ごめんね!準備に時間がかかった」


小学校と中学校は近くなので一緒のリムジンで行くことが多い。それに中学の制服は装飾品が多くて着るのにも少し時間がかかってしまったのも事実だ、

まあ中学校から外部受験生とかいないのでほとんど小学校からの顔ぶれの子が多い。学力自体も小学生で中学生の勉強を少しづつしていて普通の小学生が試験受けても受からないは事実なので外部受験生がほとんど居ない。たまにいるみたいだけどそれは例外だ。よって中学生活は今まで通りというわけだ。

そして俺は高校生になると理事長代理として色々経験積ませる為にとの話も出ているためこの中学生活が一番大事になってくる。ため息をつくと妹が顔を覗き込んでくる。


「どうしたのお姉ちゃん?」

「いや?ちょっと考え事をね?」

「考え事?」

「中学生活のこと。高校に入ると大変だなと思って」

「まあそりゃもう大学の勉強してるくらいだもんね。中学高校の勉強は余裕でしょ?私ですらまだ中学生の問題で足止めくらってるのにお姉ちゃんはもう私くらいの歳には高校の勉強してたって聞いてるよ、だから理事長代理の話も出てくるのは頷けるなぁ」

「他人事だなぁ」

「他人事だもん」


と言う会話を繰り広げていると懐かしい校舎が見えてきた。今まで6年間かよっていた校舎だ。


「お姉ちゃんまた帰りに!」

「うん」


妹は順調にお姉ちゃんっ子に育ってて俺は少し心配してるくらいだ。

考え事に耽っていると直ぐに中等部の校舎が見えてきた。運転手さんに扉を開けてもらい外に出る。

「では、行ってらっしゃいませお嬢様」

生まれて13年、お嬢様って呼ばれ方になれてる自分が少し怖いような感じがする。


クラスは前日に手紙が来たので上履きに履き替えそのまま教室に向かう。

やはりと言うべきか席は真ん中の方で1番目立つ容姿も相まって注目の的だ。嫌になる。

周りを見渡すとやはりと言うべきかほとんどの人が顔見知りだった。グループ作ってる人達もちらほら見かける。俺の幼馴染で事情を知ってる光が同じクラスだといいなと思いながら今か今かと待っていると肩を叩かれた。振り向くとそこには赤穂光、俺の幼馴染がたっていた。

「これから1年よろしくね!」ニコッと微笑んできたその顔にドキドキする。というのもおかしな話かもしれないが俺の私情も知ってるためからかってきたのだと推測した。

それからすぐ学校始まりのチャイムがなりHRが始まってその後担任と思わしき教師が来て出席番号順に並ばされる。そしてたくさんの人が収容できる体育館に移動する。


体育館に着くと先生の指示に従って順番に座っていく。そこから長い校長の話や今日来てくださった議員更には理事長の挨拶などなど色んな話を聞いて在校生代表の生徒の祝辞、中学生1年生代表の俺は式辞を読んだ。と言うか読まされた。目立ちたくないのにもう目立ってしまったようだ。小学生の時から満点しか取ったことないから当たり前だろうけどそれでも全校生徒の前での式辞は緊張する。お父さんの悠平は娘の式辞を動画で撮っていたこと見逃してないからあとから覚えとけと恨みがまじく思いながら自分の席に戻った。


式も終わり在校生に見守られながら体育館を後にする。そして自分の教室の自分の席に着く。


教室に着くと担任の先生が挨拶をする。


「今日から担任の山下だ。担当教科は国語だ。1年間よろしくな!」


少し熱血系の教師だ。少し苦手だなと思いつつ教師の話を聞きながらこの後は教科書の配りとロッカーの鍵を受け取った。教科書さ置いて帰っても良いみたいだ。まあ分厚い教科書を持って外まで行くのは時間がかかるのもわかる。校門から校舎までも意外と距離があったため今日は明日必要になるであろう教科書だけをカバンに突っ込んでそのほかの教科書はロッカーに放り込んだ。どうやらお金持ち中なので明日から通常授業のようだ。

小学校の入学式は金曜日に終わっており高校の入学式は明日らしい。大学はあまりそういうのがないみたいで自由みたいだ。

そろそろ帰るかと思い席からたつと光が一緒に帰っていい?と言ってきたので俺は

「いいよ迎えに来てもらってるからうちで昼ご飯食べてく?」と答えた。

「もちろん!!!美味しいからお言葉に甘えさせてもらうわね」

二つ返事でOKもらったのでそのまま一緒についてくる。


「明日から授業だって昔中学校はこんな早くなかったよね〜」

「まあお金持ち中学だからじゃない?公立と違うし」

「そうだよね〜。ついていけるか心配」

「大丈夫だろ?お前ももう高校の勉強進めてるんだろ?」

「当たり前じゃん」


そんな質疑応答をしているとリムジンの前に着く。

運転手さんが扉を開けそのまま入っていく。


「悠里お姉ちゃん、光お姉ちゃんおかえり」

「うんうん、優奈ちゃん可愛いねぇただいま」


光が妹に頬スリスリする。


「では動きますね」


運転手の声に反応してうんと答える。


「それにしても悠里すごい可愛い制服じゃん似合ってるね」

「うるせぇー」

「お姉さんセクハラしたくなってきちゃう」

「キモ」


というやり取りを数十分続けると家の門が見えてくる。警備の人達が扉を開けてそのままリムジンが中に入っていく。家の前に着くとリムジンが停車すると同時にメイドさんが扉を開けてくる。


「お嬢様、光様お待ちしておりました。昼食の準備が出来ているのでお着替えになって食堂にいらしてください。光様のお母さんお父さんもお待ちしております。」


「拒否しないだろうとして先に誘っていたのか?」


と聞くと目を別の方向に向けた。はぁとため息を吐きながらも自室に向かって着替えると食堂に入る。


「今日の式辞良かったぞ動画もバッチリ取ってるからな!」


案の定取られていた。あとからこっそり消そうかなと画策しようとしたところ爆弾発言が投下される。


「消そうとしても無駄だぞー、保存したし!」

「ちっ」

「これこれ女の子がそんな口悪いこと言わないの〜」


お母さんのユリアが口の悪さに苦言を呈する。

そんなこんなで、今日の昼の会話は今日の式辞の話や教室での話で持ち切りだった。

光と一緒に部屋に移動すると最近俺的に流行り始めている経営学の教科書を取りだして勉強を始める。


「勉強ばかりでつまらなくないの?遊ばないの?」

「今は色んなことやらなきゃだから勉強は今の段階からやっておきたいんだよね。高校に入ると理事長代理にしようって話も出てるみたいだから今から頑張らないと生徒集められなかったらショックだしね、あとはまあ楽しいからいいんだよ」

「ふーん、そういうものなんだ。私も勉強しようかしら」

「いいと思うぞ。どうせ光も会社つぐんでしょ?」

「あんたほどバカでかい会社じゃないけどお父さんが継げ継げうるさいから将来は継ぐつもりでいるよ」

「お互い大変な家庭に生まれたね。はい経営の教科書。これで勉強になると思うよ。」

「ありがとうこれから勉強するね。」


しばらく光は教科書を眺めながらこれくらいなら大丈夫ねと納得して部屋から出ようとしてふと振り向いて告げてきた。


「2人とも会社継いだらライバルだね!そこまで会社でかくするから覚悟しといてね!」

と言い残して部屋から出ていく。

やる気満々だなと思いながらも俺は先程の続きをやり始める。


こんばんは〜!今回は長くなってしまい申し訳ありません(これでもまだ短い方か)前回と同じように説明文が多くなってしまい読みにくいと思いますがぜひ次の話も楽しみにしておいて下さい!!いいね!と思った方気になると思った方ブックマーク☆5感想レビューお待ちしております!こんな設定もあったら面白いかも!とかの助言もお待ちしております!ではまた!次回楽しみにしておいて下さい!時は進みゴールデンウィークお屋敷編第2弾の予定です!

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