子役デビュー?から数年後
お屋敷、お披露目会からはや1ヶ月、今日から子役のための本格的な演技指導が始まった。
と言っても俺は時間がある時にずっとトレーニングに励んでいたため先生や他の同期の人達も驚いていた。
そりゃそうだ。もうすぐ4歳になる子が演技完璧だから余計に驚くに決まっている。それもこれもお父さんお母さんの悠平、ユリアに感謝しなくてはいけない。
良い先生を紹介してくれたからだ。
お金の力ってすごいなと思ったりもしたことはあまり言わない方がいいだろう。そんなこんなで、初めての演技指導で最高の評価を貰ったため、晴れて事務所所属の子役タレントになれたのだった。
マネージャーさんも直ぐに紹介してもらって色々話し合ったり相談もした。
暫くはマネージャーさんに付き添って色んな大人の現場を回ったりして顔見知りを増やすための活動を始めていった。車の中では勉強をしながらも家帰ってからは演技の練習も忘れない。
たくさんの努力や家で演技指導してくださった先生にも沢山感謝しなくては行けない。
色んなところを見て俳優女優の方にも監督やプロデューサーの目にもとまり始めた時はじめての配役が来た。メインでは無く少ししか話すシーンがないけどそれでも色んな人の目に留まりデビューしてからしばらくすると主役級の役も回ってきてその時はすごく大変だった。その主演務めた俺はいろんな人の目にもとまり5歳頃になると色んなところに引っ張りだこになっていた。時にはニュースにも取り上げられたりもした。
お母さんのユリアはその時のテレビを録画してたまに見ているくらいだ。正直恥ずかしいからやめて欲しい。
でも現実はそんな甘くなく6歳くらいになってくると役も少なくなってきた。演技力も買われ声優デビューや歌手デビューもしたけどさすがにそうそう上手くは行かなかった。でも最初の方はオリコンでも2位とか3位辺りでYouTubeでの再生回数も数十万という数の人に見てもらったりもした。
もうそろそろ小学生に上がろうと言う時にお父さんの悠平がある爆弾発言をしてきた。と同時に忙しそうにしてた理由が最近わかった。
「2年前に立ち上げた小中高大一環のところに通わないか?」
「一環の学校創ったの?だから最近忙しそうだったの?」
「7歳祝いとしてどうだ?試験受けてみないか?」
「試験受けないといけないの?娘なのに」
「当たり前だろ?中学入る時もテスト必要だぞ?」
朝食時に言われたので食べていたご飯を吐き出しそうになった。
「最近中学の勉強も始めたんだから余裕だろ?」
「なんで知ってるの?」
「俺のクレジット勝手に使ってネット通販してることはお見通しだ」
やっぱり勝手に使うのはまずかったみたいだ。
さすがに反省しなきゃと俺は思った。
「子役タレントの方はどうだ?最近あまり外に出ないじゃないか?」
「暫くは勉強に専念したいからマネージャーに言って活動休止にしてもらった。お父さんの創った学校にも興味湧いてきたし。試験受けるよ。あとクレジットカード勝手に使ってごめんなさい」
謝るとすぐ許してくれるので謝った。
相変わらず娘には甘かった。そして俺が子役で頑張ってる時に1人妹ができていて今もう3歳になるところだ。
妊娠したって聞いた時には驚いたがまぁ、なんて言うか毎晩のようにいつも一緒にいるとそうなる事はわかっていた。うん。まあたまたま扉が開いていて見かけただけなんだけど。夜だったから他の使用人もいなかったからよかったけどそのシーン見てしまったら気まずい思いをしていただろうなと思いながらも妹の存在を喜んだ。
後日、試験を受け試験は当然のように合格した。学費を聞いて驚きはしたけどそこら辺は理事長の子供なので無償だそうだ。成績も相まって中学の試験もそのまま受けて受かってしまった。さすがに元高校生だからそこら辺は受かるとは思っていたけど試験内容はだいぶ難しかった。そして学校は小中高大セキュリティは万全だった。さすがだなと思いつつこの容姿目立つだろうなと不安もあった。オマケに学園長の娘だし余計に目立つ。
悠平がこの一貫教育の学校を作った理由は将来優秀な政治家だったり社長の娘息子の育成だったり将来の未来のために作った学校らしい。それ相応の教育や特別カリキュラム、色々組み込まれているらしい。だから当然お金持ちの子供が多く教師の質もいい人ばかりらしく、だから娘にはいい教育を受けて欲しくて作ったらしい。悠平俺に甘すぎない?お嬢様お坊ちゃま小中高大一環の学校作るとか。聞いた時はほんとに驚いて言葉も出なかった。
こんばんは!少し回想(?)シーンが多くてごめんなさい。こんなに難しい話になるとは思わなかったです。次回は中学生編です。小学生編はまた後日談で思い着き次第色々書きたいと思います。ごめんなさい!是非コメントいいねレビュー感想☆☆☆☆☆お待ちしております!誤字脱字見つけ次第連絡お願いします!ではまた!次回見てくださることを楽しみにしてます!