お屋敷と俺のお披露目会?
5月に入ってからのゴールデンウィークに入ってお父さんお母さんの悠平、ユリア両方が休みの日、大きなお屋敷の前に車で来た。
「ここがお家?」
広い門のまえにたっている。オマケに今日はいつものお出かけと違いリムジンで来た。
とにかくリムジンの中はホント凄かった。小さい冷蔵庫とかホントについてるんだと俺は思いながら外の景色も眺めながら楽しみにしていた。
お屋敷の中に入ると整備された道がさらに奥まで続いていた。リムジンに乗り込むと奥まで道沿いをそのまま進んでいく。
「あとどれ位で着くの?」
「もう着くよ」
悠平がそう返してきた。
少しするとリムジンが止まった。と同時に車の扉が開かれる。
「お帰りなさいませお坊ちゃまお嬢様」
執事さんの言葉に吹き出しそうになるのを耐えながらお母さんのユリアに抱っこされながら着いていく。
大きな扉の前にたつと自動的に扉が開いた。
登録されている人が近づくと自動的に開かれるシステムだそうだ。悠平が小さな声で耳打ちしてきた。
中に入るとすぐに2階へ続く階段が続くのが見えた。左右には数十個の扉が見えてどれだけ部屋があるんだよと思いつつ部屋へと案内された。
部屋に着くとユリアと二人きりにされて悠平は別の部屋へと入っていった。
「今日はなんで呼ばれたの?」
俺は疑問をなげかけた。それにすぐさま返答があった。
「今3歳でしょ?一応お披露目会みたいな感じで呼ばれたのよ?」
「お披露目会?私の?」
俺が問いかけるとユリアは頷いた。
そこまですごい家だったんだなと思いながら広い部屋の天蓋付きの広いベッドに飛び込んだ。
「お行儀が悪いわよ」
今日は履きなれていないスカートを履かされていたのでパンツ丸見えになっていたみたいだ。
まあ見られたところでダメージゼロだし。と思ってて少しため息が出た。これから婚約者とか出来たりするのかなと思ったらため息の1つや2つでる。
まだ子供だからいいものの大人になってくるとそういう相手も選ばないとダメだと思うとこれからの人生どうなるのか心配尽くしだ。
色んなことを考えているとそろそろ時間なのが豪華なドレスに着替えるように言われた。不本意ながら着替えて鏡の前にたつとすごく似合ってて俺が男だったら普通に押し倒しているくらいに似合っている。幼女を押し倒すのはダメだけどそれくらい目を引く存在ということだ。結論を言うとめちゃくちゃやばかった。
大人になるとすごい美人になるだろう。と思っていると部屋の扉を叩かれて悠平と執事さんが部屋にやってきてパーティー会場に案内された。
このお屋敷どれくらい広いんだと思いつつ執事さんの案内に従いつつ着いていく。
パーティー会場の扉の前に着く。案内されてはいるとたくさんの人タキシードやドレスを着た大人子供男女が沢山いて驚いた。それもこれも俺の見世物(言い方悪い)にこれだけの人が来たということだ。
よくよくパーティー会場の中を見ると前世でのテレビでよく見かけていた政治家の人とか大企業の社長さん(写真でしか見た事ない)とかも呼ばれていてどれだけの影響力があるの?と驚き尽くしだ。同世代?や少し年上の子もちらほら見かけた。
改めて俺すごく歓迎されてるような?感じがして少しだけ……いやすごく嬉しい気持ちになりつつも少し複雑でもあった。
少し待つと悠平とユリアが俺を案内するように両手で支えてくれながら1番前のマイクのあるところにたつ。
「本日は娘の披露宴に来て頂きありがとうございます。」
「ありがとうございます」
同じように俺も悠平に続いた。
みんなから拍手が聞こえる。
少し照れながらも顔を上げるとみんな驚いたような、多種多様な反応が見られた。
「3歳児なのにしっかりしてるわね」
「可愛いわね」
とかとか、色々な声が聞こえてくる。
「まだまだ子供で、大人になるまでの間成長を見守ってくれると嬉しいです。テーブルの上にワインお用意していますので手に取ってください。娘の披露宴楽しんで貰えると楽しいです。では乾杯!」
悠平が言い終わると所々で乾杯という声が聞こえてくる。
それから暫くは2人に付き添って色んな人に挨拶と少し話を聞きながら次々婚約のお誘いとかもありつつ披露宴を終える頃には俺はもうクタクタになっていた。披露宴だけに主役の俺は食べ物にもあまり手をつけられず色んな人に挨拶をしていたためお腹もすごい空いていた。
聞いたところによると三ツ谷一族の会社は色んな企業を傘下に持っており病院や孤児院から政治家色んなところにもコネを持つ大大大企業一家だった。
俺そんなやつと友達だったんだなと思いつつ家のこと話したがらないのにも納得がいった。
現当主の直系の息子の悠平は中高時代は自由を許されていたが大学は親に決められたお金持ちしか通えない大学に行って色んな勉強をしていたらしい。
パーティーも終わり俺は自分の部屋に戻りつつドレスを着替えてシャワーを浴びパジャマに着替えさせられてベッドにダイブするとすぐに眠気がやってきた。よほど疲れていたのかすぐに眠りにつくことができ、朝起きるとお母さんのユリアが俺の寝顔を見ていて恥ずかしくなり後ろを向いた。
「おはようお母さん」
「おはよう悠里」
「さ、着替えて朝食を食べに行きましょう」
「うん」
返事をしてパジャマからピンク色のワンピースに着替えさせられて部屋を出る。
執事さんの案内に従いつつ大きな扉の前に着くと扉を押して部屋に入るユリア、それに続いて俺も部屋に入ると悠平がおじいさん?と話をしていた。
「おはよう悠里、ユリア」
「おはようあなた」
「おはようございますお父様?おじい様」
「おいなんで疑問形なんだ?」
と言いつつ席に案内されそこに座る。
朝ごはんは以外にも普通の料理だったことに安堵を覚えながらご飯を食べる。
悠平とおじい様はなんかよくわからない話をしていたので無視をしていた。時々俺の名前が出てきていたがなんの話しをしているのか全く分からなかったので無視をするしか手がなかった。婚約の話とかも出ていたがそれは悠平が全て断っていたのがわかったので少しだけほっとしていた。
ご飯を食べ終わったら帰り支度をして行ききたようにリムジンが家の前に置いていたのでそれに乗り込むと直ぐに出発した。
「すごい大きなお家だったんだね?」
「すごいだろ!」
「全てをうちの子に押し付けようとしてる人が何か言ってるわね」
などと色んな話をしつつ屋敷に着くとお父さんの悠平は仕事があるとかでそのままリムジンで職場に向かうようだ。
運転手も大変だなと思いつつ部屋に着くと専属のメイドの人が部屋着へと着替えさせてくれた。それから向こうの家でどんなことがあったのか聞いてくるのでそれに一つ一つ答えながらも楽しかったと伝えるとメイドさんは安堵の表情で部屋を出ていく。
広い部屋より今の部屋の方が落ち着くのもあってかまたすぐに寝てしまっていた。寝てばかりだな俺と少し思いつつも重くなる瞼に逆らえず眠りに落ちた。
起きたら夕方前だったのですごい緊張で疲れていたんだなと思い今日の予定だった演技の練習は辞退してゆっくりすることにした。
なんか色々設定詰め込みすぎてすみません。こんばんは〜!!次回子役デビュー会?です!お楽しみに!設定詰め込みすぎててよくわかんなくなってくる。心を無にしてみてくれると嬉しいです!レビュー感想待ってます。誤字脱字も見つけ次第報告お願いします!!ではまた!