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小学生に上がる前のパーティーでの出会い編

時は遡ること約5年前のクリスマスの日お屋敷でのパーティーに参加していた時だ。端っこで本ばかり読んでる姿を見て柚子(今は光)のことを思い浮かべてしまった。そして自然に話しかけてしまっていた。


「パーティー嫌いなの?」


無難な質問だと思う。帰ってきた言葉は予想通りのもので、うんとだけ返ってきた。


「私と一緒だね私もこういうの苦手なの」

「でもあなた子役で有名だったじゃない?なんで苦手なの?」

「過去のことは言わないで、パーティーの時になるといつも親に連れ回されるから満足にご飯食べられないんだよね。」

「何それなんかの冗談?」


と少し笑いながらも聞いてくる。


「冗談じゃないよ。毎回親に連れられ回して終わる頃にはクタクタだよ」

「パーティー主催してる三ツ谷の人?」

「そうだよ。だから大人になったら大きな会社を任されるのかな?そのために社交界の場とかには必ず参加しなくちゃ行けなくてね。子役の時は忙しい時は不参加できたんだけどもうすぐ小学生に上がるのでそのためのパーティーでもあるみたい」

「ふーん、そうなんだところで君の名前何?」

「三ツ谷悠里だよ」

「へぇ〜悠里ちゃんって言うんだ、私の名前は赤穂光、よろしくね」

「うんよろしく」

「悠里くん何か食べる?」

「うん!食べ……なんて?」

「中学生の時に同じ名前の子がいたからつい……あっ」


口を滑らせたみたいだ。ドジなところまでそっくりだとは。


「もしかして柚子?」

「なんでその名前知ってるの?」


ここまで本好きで口を滑らせたら嫌でも誰かわかってしまう。ドジってるところもそっくりだし。高校入ってからは別の高校だったためメッセージアプリでのやり取りが多かったがいきなり既読つかなくなってそのまま交通事故で死んだとみた時は悲しくなった覚えがある。


「もしかして転生?」

「うん、夢みたいな事だから誰にも話せなかったんだけど」

「俺も同じような感……じ」

「え?もしかしてほんとに悠里くんなの?見た感じ女の子じゃん」

「面白いもの見つけたって顔やめろ、今のお父さんが高校入ってからの友人でその影響でこの名前つけられた感じだと思う」

「曖昧な答えね、ってことはご両親にも隠してるの?」

「言えると思うか?しかもこんなでかい一族とは知らなかったし俺」

「それもそうかも」


子供になっても笑う仕草が可愛いと思ってしまうあたり俺もまだ男の心がある。

安堵しながらも前世と同じようなセリフを吐いてしまった。

「じゃあ俺と友達になってくれないか?前世の話で盛り上がりたいんだよね。」


笑顔になりながらうんと答える姿に心が締め付けられるような感じがした。

それからは他愛もない話をしていたらお母さんのユリアが近くまで来ていて連れ去られた。


「あまり話さなかった悠里が同じ歳の子に話しかけるなんて珍しいね。あの子は確か赤穂さんちの娘さんよね?」

「お母さん知ってるの?」

「えぇ、もちろんよ?来年から同級生なんだもんあなたたち」

「同じ歳だったんだ。てっきり上だと思ってた」

「でも良かったわね。ぼっちにならなくて」

「うん、友達作るの苦手、家の地位も高いこともあって誰も近寄ってこないことは目に見えてるしね」

「そうね、だから良かったじゃん?友達できて」

「そうだねお母さん。ありがとう」


これが今世での柚子(光)との出会いだった。それからはお互い勉強で高めあったり親同士の交流で仲良くなったりして今では唯一無二の親友と言えるくらい仲良くなった。あの出会いがなければ前世でのことなど誰にも話すことなく心許ない思いをすることになるのであのパーティーに参加したのは良かったと今では思っている。


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

(光目線)

最初は嫌々参加したクリスマスパーティーだったけど

前世の友達と出逢えたことは一生の宝物になるだろう。殺した人には感謝してもしきれないくらいだ。

(それにしてもめちゃくちゃ可愛い女の子に転生してるとは)

それだけがガッカリだった。光自身も中学卒業する時に告白しようとしたが出来なかった。断られたりしたら友達じゃいられなくなる、そう思うと告白なんて出来なくなっていた。でも彼が同じ時に転生して運命だと感じたのは確かだ。性別は変わっていたけど、すごく美人になるだろうと思っている。しかも日本一の一族の次期当主、釣り合わないだろうけど勉強を頑張ろうと思ったのだった。そして彼と一緒のところで働きたい。そう思うと勉強もやる気が出てくる。

今世は光が会社を次ぐことになっている、だから当然同じようなところで仕事なんて出来ないと思いつつも同じ経営者として仲良くしていくことは出来る。それにこれから小中高大と同じ所に行けるのだ、楽しみで楽しみで仕方なかった。

(叶わぬ恋身分差性別の壁もあるけど頑張って振り向いてもらおう)

と決意するのであった。それからはいつものように小学校で話しかけ勉強も一緒に切磋琢磨しながら頑張った。自分の身を自分で守るための護身術も一緒に学ぶようになっていた。一緒にいれる時間はほんとに楽しかった。過去のことを話す彼はほんとに生き生きしていた。光のことを話す時なんてすごい笑顔だったのを覚えている。その光景を見ると嬉しくなる自分もいた。それから6年くらいの時が経ちゴールデンウィークのパーティーで光は悠里が登場してくるのを楽しみにしながら待っていた。

こんばんは!過去編光と悠里の出会いの話となります!金持ち社会のことをえがくのは大変だなと思ってます。

ほんとに願望ばかり詰め込んじゃってすみません。こんな家庭に生まれてみたかった(遠い目)

今回の話良かったと思う人はレビュー感想☆5お待ちしてます!誤字脱字報告もしていただけると嬉しく思います。ではまた次回お楽しみに!次回はお屋敷でのパーティー現代編です!

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