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普通だった日常

俺の名前は小田悠里女の子っぽい名前だけどれっきとした男のオタクだ。その日は普通の日常だったと思うある一点を除けば。


下校時に同級生みんなとまでは行かないが色んな人に帰りの挨拶をして帰り支度を整えた俺は小学生からの幼なじみの男子と他愛もない話をしながら靴箱に向かう。

「今日の授業で分からないところあったから帰り家寄っていい?」

幼なじみが尋ねてきたので二つ返事でOKした。

俺の成績はトップとまでは行かないが成績はいいほうだと思う。

「たまには自分の力でした方がいいんじゃないか?自分のためにならないだろ?」

いつもの返しをする。

「えー、めんどくさい」

この返事もいつも通りだ。はぁとため息を吐きながら一緒に帰る。

「そういえばお前彼女とか作んねぇの?モテるんだろ?」

俺が尋ねるとまたその話かって感じでジト目を向けてくる。

「作らないよ、お前と他愛もない話しながら帰る方が楽しいから今はまだ作らない」

平然と照れるようなことを言ってくる。

そんな他愛もない男子高校生同士の話をしながら帰路に着く。

明日からゴールデンウィークという事もあり気を抜いてる学生が多い。

でかい交差点に着くと同じ学校の生徒がまだかまだかと信号待ちをしている人が多い。

隣にいる幼なじみもまだかまだかという感じで信号待ちしていた。

その時、同じクラスの女子が歩きスマホをしていて信号が赤なのにも関わらず信号無視しようとしていて、猛スピードでトラックが近づいてくるのが見えるやいなや、俺の足が動いていた。

「危ない〜!!」

俺は歩道に突き飛ばすようにしながらその女子を庇った。

当然俺の身体はトラックに突き飛ばされる。

最後に見た景色は幼なじみがその女子を上手いこと受け止めていたところだった。良かった……怪我は無いみたいだと思いつつ俺の意識はプツンと消え去った。


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

(幼なじみ視点)

幼なじみの悠里がなくなった。俺はその時何も出来なかった。できたことといえばその女子を怪我しないように受け止めることだけだった。受け止める寸前あいつは助けられてよかったみたいな顔していた。そしてそのままトラックにひかれて病院でなくなった。その日はずっと病院で泣いていたと思う。ずっと一緒だった幼なじみが亡くなったのだから当たり前だ。俺は何も出来なかった。もしかすると歩きスマホしていた女子を止めることも出来たかもしれなかったがその時の俺は信号待ちで気が付かなかった。気付いていたら悠里を死なせることもなかったかもしれない。

あいつの親へは俺から電話をして来てもらった。

母親は大泣きしていて父親はそれを慰めていた。あいつの妹も父親に抱きついて泣いていた。その様子を見て俺も目に涙を貯めていたと思う。

その次の日には葬式、お通夜、火葬、次々に進んで行った。助けられた女子は葬式お通夜に来ては悠里の両親に深深と頭を下げて何度も泣きながら謝っていた。


それから5年、大学で出会った女子と意気投合し付き合って卒業を気に結婚した。

歩きスマホしていた女子とは今も他愛ない会話をしてたまに悠里のお墓にもついてきて貰っては掃除をしていた。仲もそれなりに良くなっていた。けど俺もその子もあの日あったことは今でも忘れていない。お墓参りに行くたびにありがとうと泣きそうになりながら言っていた。


それからしばらくして結婚した子が妊娠した。

どうやら女の子が産まれてくるらしい。男の子でも女の子でも名前はもう決まっていた。亡くなった親友の名前を使うといつも話していたからだ。



それから程なくして産まれてきた女の子に悠里と名ずけた



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

(悠里視点)


気がつけば俺は生き返っていた?確かトラックに引かれて死んだはずなのに。声を出そうとしたらおぎゃーという声しか出せない。もしかして生まれ変わり?と思った。

泣くと幼なじみの顔が見えて??って感じになった。

どうやら親友の子供として生まれ変わったらしい……?


※歩きスマホは危険なのでやめましょう。僕にもグサッと刺さります。歩きスマホは辞めます。ということでこんばんわ!在り来りな話になりますがこれからよろしくお願いします!誤字脱字見つけ次第教えて貰えると嬉しいです!


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