お気に入りの椅子から
掲載日:2023/07/23
キミのお気に入りの椅子
潮風に触れた
窓越しからの夏はいつも僕たちにやさしく
この恋がどうか傷つかないようにと
見守っていてくれてたね
「恋にマイナスのことなんてないんだよ・・」
僕の口癖だけど
いつからかキミの口癖へと変わっていった
最近は僕の方がすこし弱いからね
「今年の花火は楽しみだね」
僕たちには
あたりまえのその言葉でも
ある人からすれば
それが「頼みの綱」であるのかもしれないし
その言葉は揺るぎない「約束」として
ホッとしてる人もいるのかもしれない
僕も2年前はそんな感じだったから
たとえ風に揺られ
よろめく感じの
引き留めておくだけで精いっぱいの恋だとしても
どっちつかずの恋でも
分からないことだらけで
ただその先に期待してみるだけの恋でも
それは大切なこと
キミのお気に入りの椅子
キミの視線から見える窓越しからの今年の夏は
どんなふうに映っているんだろう・・
僕がその椅子に座って見ることはないから
どうか幸せに近いものであることを
ただ祈りながら




