婚約破棄された悪役令嬢、魔王軍の中ボスと駆け落ちします。
公爵令嬢のヘレンは第2皇子から婚約破棄をされてしまう。ヘレンは、処分が決まるまで地下室に幽閉され、自分の将来に悲嘆していた。そんなヘレンの前に現れたのは傷だらけの魔物。その魔物は王都に奇襲を仕掛け、すぐに騎士団により全滅させられた軍団のリーダーだという。魔王に捨て駒にされたことを恨みながら、弱っていく魔物。ヘレンはその姿を自分に重ね、魔法でその命を救ってみせた。お互いの境遇を知ったヘレンと魔物は王都から逃げ出し、森の奥で隠れ住むことになった。2人はのんびりとした余生を過ごすことになるが、彼女たちの前には一癖も二癖もある人々が現れる。孤高のダークエルフ。行き場をなくした奴隷の兄妹。心優しいオーク。幼女のような見た目の魔女。2人の周りには人が集まり、賑やかな世帯に。ヘレン達は第二の人生を歩むため、過去の自分に終止符を打つため動き出す。