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鳥籠の中で  作者: 蒼井 弥
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ありのままに。心のままに。

今回のお題は、「同級生×レンズ×リビング」です。

レンズってカメラのレンズにしようかと思ったけど被るので眼鏡にしました。

 あぁまただ。風が吹くと視界が若草色に染まる。リビングの窓を開けた時、カーテンを揺らすこの少し暖かい風に春の気配を感じたからだろうか。

 そう、私の眼鏡は時々おかしい。いや眼鏡のレンズじゃなくて私の頭か。お医者様によるとどうも私の心と連動して色が付いているようだ。他にも季節や気温も少しだけ色がついている。さっきの風みたいなものにも付く時がある。色で見ないようにすれば日常生活には支障がないのでそのまま生活している。原因も分からないしそのままにするしかないのだけれどね。小さい頃はこれが普通だと思っていて随分と親を困らせたものだ。

 教室では普段何も考えないようにしている。そうすればマーブルに酔うことも色に惑わされて何の話をしているかわからなくならないから。だから私は隣の子も前の子も教壇の先生もどんな髪の色で瞳の色でどんな風に言葉を話すのか何にも知らない。何も知らなければ白黒のまま、ずっと灰色の教室で生きていけるから。だってそっちの方が楽でしょう?

 でもあの子だけは違う。ひとりだけどうしても色のついてしまう子がいる。

 あぁこっちを振り返らないで。口からは橙の声が出ている。鴇色の瞳に練色の髪、周りもどことなく山吹色に輝いている。その笑顔を見るだけで目の前が全部真っ白に染まってしまう。

 私はあの子のことも何も知らない。ただ一目見たときからずっとあの子だけは色が付いている。どうしてなのか、なんてことはもちろん気付いてる。全部色が教えてくれる。でもあの子の前に立つなんてのはきっと出来ないから、何も知らないままあの子と私の距離はずっと鉛色で遠いままだ。

 そう気付いていない自分の心も全部色で分かってしまうのだ。知らないわけにいかないだろう。いつだって君の心も真実も何も見えないくせに、私の心だけ。

最近はこういう桃色の話が多いですね。

むむむ、よろしくはないけどいいですよね。


今回は、視界に色ついてしまう子の話です。

そういう人は本当にいるらしいですね。言葉?とかだったかな。

私は実際に色つかないけど、こんな気持ちの色とか風の色とか匂いの色は考えたりします。

まぁ全然違うのかもしれないですけどね。


でも楽に走りがちな感じがするのは良くないです。

そろそろもっとギスギスした話が書きたいですね。

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